第327話 姉、甘える ページ47
「くあァ……」
「もう寝るか？」
「ん……そうします」
時間はあっという間に過ぎ、気が付けば9時。いつもならもう少し起きてるんだけど、慣れない環境のせいかすぐに眠気が。明日に響くといけないし、今日は早めに寝ちゃおう。
「消灯するぞ」
「はい、お願いします」
ソファーに寝転んで毛布をかけ、センゴクさんに返事をする。すぐにパチッという音がして、部屋が暗くなった。途端に手足の冷たさを急に意識させられ、心臓の音が耳の中で普段よりずっと大きく響く。
「じゃあ、おれはもう──」
思わず、センゴクさんに声をかけていた。
「あのッ！」
「？」
「そ、その──手を、握っててくれませんか？」
暗闇の中で、センゴクさんが動揺したのがわかった。
「い、いやその！嫌ならぜんぜんいいんですけど、その、握っててくれたら安心するんで、えと、あの……」
あああ私のバカ！いったいなに言ってるんだ！？なんでこんなときに寂しがり屋＆人の温もりを求める症状が発動しちまうんだよ！くっそ恥ずかしい！だいたいこんなのに応じてくれるわけが
「構わん」
ほら！やっぱり怒って──え？
「あ、あの？」
「手を握っていればいいんだろう？」
ほらと、私の横に手が差し出された。毛布からそろりと手を出し、握る。
(……あったかい)
「あったかい、です」
「そうだろうな」
……ああ、なんだろう。ひどく、安心する。
「なんだか、ほっとします。すごく」
「…………」
「あったかい」
眠気が増してくる。だんだん、思考が濁る。
「ん……おやすみ、なさい」
もう、目を開けてられない──。
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ゆき - ルイカさん» 続き待ってます 頑張って下さい (2017年4月23日 20時) (
レス) id: 8690baa923 (このIDを非表示/違反報告)
ルイカ(プロフ) - 日波輪廻さん» 閲覧ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2017年4月19日 22時) (レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
日波輪廻(プロフ) - 読みました！更新楽しみにしてます！ (2017年4月19日 21時) (レス) id: 3ab73094d2 (このIDを非表示/違反報告)
ルイカ(プロフ) - ゆきさん» ふふふ……秘密です。でもご安心を、バットエンドでは終わらせませんよ！ (2017年4月18日 19時) (レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ルイカさん» エースがーー どうなりますか (2017年4月18日 16時) (レス) id: 8690baa923 (このIDを非表示/違反報告)
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