変わり者姉妹、運命に抗う模様 (ページ18)

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♪300話記念の番外編(中編)♪ ページ18

「ちょ、ちょっとガープ中将！中将だけの権限で決められるわけがないでしょ！センゴク元帥にも許可を」
「なら今から取りに行くわい！」
ガシッ
「え？」
ちょっとガープさん？なんで私の腕を掴んでるんですか？
「あ、あの、ガープさん？」
「おお、これからわしの上司のところへ行くからな。しっかり挨拶するんじゃぞ！あとおじいちゃんな！」
「ええと、はい？」
あれ？もしかしなくても、巻き込まれる？
「そういえば、リナとリカの関係はなんじゃ？」
「あ、姉妹です。私が姉だったと」
「ふむ、リカは眠そうじゃしな！仕方ないからリナだけ連れていくか」
「フォッ！？」
ガープさんの発言に驚いて隣を見ると、梨香は寝たフリ。おいこの薄情者！私だけあのでかい人のところに連れていくつもりか！？ふざけるんじゃない！
「中将もういい加減にしてください！センゴク元帥もあなたも、七武海の定例報告会に出席しなきゃならんでしょう！？」
おお！タイミングがいいのか悪いのか知らんが、これならさすがのガープさんも行かざるおえ
「そうじゃ、センゴクは会議室にいるんじゃったな！よしリナ、おじいちゃんがすぐに連れていくからしっかり掴まっとれ！」
「え」
バビュンッ！
「えええ〜っ！？」
ちょっと待てガープさんあんた自由すぎ！？いや私いやだよ！あんな恐ろしい方々が集まってる場所なんて行きたくない！
「よし、着いたぞ！」
着いたんかい！着くの早すぎ！
「あ、あのッ！せめて心の準備を」
「センゴクはいるかーっ！」
バタンッ！
人の話聞いてねえなこのくそじじい！？
「ガープ貴様ァ！また会議に遅れおっ……て……」
ガープさんを見た瞬間のセンゴクさんの怒号は段々と勢いをなくし、彼を含めた会議室にいる全員の視線が私に深く刺さった。やめて恥ずかちい。そしてガープさんいい加減に私を抱っこするのをやめてください。
っていうか、やばい。旧七武海全員が揃ってる。しかも三大将もいる。これは、アカン。アカンで。緊張で胃がキリキリしてきた。
激しく心臓を鳴らしていると、センゴクがため息を1つ吐いて口を開いた。
「……ガープ、貴様孫欲しさにとうとう誘拐までしたか」
「どうしてそうなった」
いやいや確かに傍目から見るとそうかもしれませんけどねえ。これでも私、防犯意識は人並みですよ？
「というか、孫が欲しくて誘拐するんだったら赤ちゃんの方が刷り込みとか容易では？」
「それもそうって違う！問題はそこではない！」
センゴクさんナイスツッコミ。