第270話 姉、逃げる ページ29
「全員！逃げる事だけ考えろ！」
「ッは！」
混乱する思考の中に、ルフィの言葉がすっと響く。
(そうだ、とにかく逃げろ！逃げりゃなんとかなる！)
「身体能力強化、五感強化、思考加速、視野拡張……！」
よ、し！身体はまだ、動く！私は、諦めない！
「いくよッ！」
「ええ！」
「おう！」
痛む身体に鞭打って、ひたすら走る。まっすぐ、まっすぐ……！
途中でサンジが抜け、チョッパーが暴走する。でも、止まれない！だって、止まったらやられるから……！
「ゾロ！？」
ウソップの声に、ほんの少しだけ背後を振り向く。
(ッ、本物のくま！)
少なくとも、あいつだけには絶対に捕まっちゃだめだ！一旦飛ばされたら、マリンフォードにはたどり着けない！
「ナミ！フランキー！ぼーっとしてないで早く！」
「でも、でもゾロが！」
「助かってから考えろ！それともなんだ、お前はそんなにゾロが弱いって思ってんのかよ！」
「ッ！」
逃げるんだ！今はとにかく、逃げ
ぱっ！
「ッ！」
まずい、こっちに！
「フランキー攻撃しないで逃げて」
ぱっ！
「ルフィ！」
「ナミ！」
「助け」
ぱっ！
(フラン、キー！ナ、ミ！)
次は──私の、番？
「ああああああッ！」
「ッ！？」
こんなところで終わってたまるか！
「あまり動くな、飛ばしずらい」
「ッ！」
しまった、照準に
ガギィンッ！
「ッ！？」
「さっさと逃げろ！」
「梨香！」
だめだ、このままじゃ梨香が確実に飛ばされる！
「だめだ、逃げろ！」
「姉貴！」
「ッ！」
突然、梨香にきっと睨まれる。
「助けんだろうがッ！」
「ッ！」
そう、だ。私達は、エース達を。
「俺は、必ずたどり着く！どこに飛ばされたとしても……必ず行くから待ってろォ！」
「……うん！」
立ち上がる。走る。ひたすら、走る。梨香を、信じて。
(梨香。私、待ってるから！)
だから、どうかあなたも──無事で、いて。
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ゆき - ルイカさん» スミマセン今まで書いてた小説が出来なくなり新しいサイト（フォレストページ）で書いているのでスミマセンがお願いします (2017年4月3日 20時) (
レス) id: 8690baa923 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ルイカさん» づつきまっています (2017年4月1日 16時) (レス) id: 8690baa923 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ルイカさん» タイトルは「ワンピースの世界のキャラクターが別のゲームの世界にトリップ？」です コメントや感想もお願いします (2017年3月31日 21時) (レス) id: 8690baa923 (このIDを非表示/違反報告)
ルイカ(プロフ) - ゆきさん» もちろんです！なんという題名か教えていただけますか？ (2017年3月31日 21時) (レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - ルイカさん» いえいえ きながにまっています 自分も小説を書いているのできてください (2017年3月31日 20時) (レス) id: 8690baa923 (このIDを非表示/違反報告)
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