第210話 姉、後悔する ページ10
「お前らか……”麦わらの一味”とは」
原作通り仲間の私達に大して興味を示さず、ガープさんは一直線にルフィのもとへ向かって、眠ったまま食事をする彼にゲンコツを落とした。よかった。女だってこともバレてないみたいだし、このままやり過ごせるかな。
その後色々あって、コビーとヘルメッポと再会したり、ガープさんが爆弾発言したり。で、ガープさんがぶち壊した壁を直して、さあ船に戻ろうというとき。それは起きてしまった。
「おお、忘れとった！ところで──」
別れを惜しめとルフィにゲンコツを落としたガープさんは、窓から見送っていた私達に目を向けて言った。
「エニエス・ロビーで青二才の技を使ったやつはどいつじゃ？」
「青二才？」
「大将青キジのことだ」
はい、私ですね。明らかーに私のことですね。ま、まあここはみんなスルーしてくれる
グイッ
「こいつだ」
「トウゥッ！？」
私のフードを掴んでぐっと窓の枠に押し付けた梨香に思わず叫ぶ。あ、あっぶねー。海軍の前で梨香って呼んじゃうところだったよ。ってそれどころじゃねェ！
「お前さんか」
ニヤニヤしながらこちらに寄ってきたガープさんは、当然のように私のフードを取った。ま、まだだ！声でなんとか誤魔化してみせる！
「！──ほう。綺麗な娘さんじゃな」
「すみません男です。あと写真はNGで」
「ぶわっはっはっはっはっ！そりゃすまん！安心せい、興味本位じゃから写真までは撮らん！」
「感謝します」
よ、よかった！幸い男だと訂正できたし、写真も撮られずに済んだ！その後は、何事も無かったかのように帰っていった。
「ちょっと梨香？肉親を売るなんてひどいんじゃない？」
「ふざけんなよ。もしあのとき大人しくお前を出してなきゃ、あいつずっと居座ってただろうが」
「だ、だからってひどいっつの！」
「うっせ。目立つ行動をしたお前の自業自得だ」
「ぐぬぬ……！」
そう言われると反論できない。くそう、やっぱり実験なんてやめときゃよかった……。
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ルイカ(プロフ) - ナバポさん» ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2017年3月14日 17時) (
レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
ナバポ(プロフ) - 見に来ました。細かいところまで気が配られた良い作品だと思います。これからも頑張ってください。 (2017年3月14日 17時) (レス) id: 03f7a55e36 (このIDを非表示/違反報告)
ルイカ(プロフ) - 恋契さん» ありがとうございます！これからも読みやすさを意識して頑張っていきます！ (2017年3月6日 7時) (レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
恋契(プロフ) - 読みやすかったです！更新頑張ってください！ (2017年3月5日 22時) (レス) id: 68281283e5 (このIDを非表示/違反報告)
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