第243話 妹、ツッコむ ページ45
(ん〜……参ったな)
姉貴と別れてかなりの時間が経過した。俺は絶賛──迷子中である。
(やばい、このままじゃゾロと同じく方向音痴に認定されちまう)
『梨香の方が自覚あるだけマシだけどね〜』
「俺は違う！」
『はいはーい！それよりあれ、サンジじゃなあい？』
「え？」
雪月花に言われふと目を凝らすと……炎を纏った人影。ありゃ間違いない、サンジだ。
「おいサンジ！」
「え、リカちゃん！？今までどこ行ってたんだ！？」
「んと、いろいろあってな。それよりナミを知らんか？」
「おお！んナミさァんならおれが救出に行くとこだ！」
「じゃあついてってもいいか？」
「もっちろん！」
あーあ、能天気な野郎だな。……まあこんくらいお気楽な方が、俺としても気は楽だ。
「場所わかんのか？」
「ああ、こいつに案内させてたとこだ！」
そう言ってサンジが得意げに見せたのは、動物型ゾンビ。
「……そうか」
名も無きゾンビよ、お前にはナミ救出のための生贄となってもらう。悪く思うなよ。そう思いながら軽く合掌。
「じゃあさっさと行こうぜ」
「おう！待ってろよナミすわァん！」
……こいつ、騒動が終わったらチョッパーに診せるか。
──10分後
「んナ〜〜〜ミさァ〜〜〜ん！迎えに来たよ〜〜〜！」
「うるせェ」
式場に到着するなりサンジはナミのもとへスキップで向かい、ゾンビを蹴り飛ばして彼女を救出した──んだが。いやなんで女神だと思うんだよ？獣もなにがどうしたら天使に見える？そしてお前ら、
「敵同士だろうが馴れ合うんじゃねェッ！」
「ウゴッ！」
「フゲッ！？」
おっと、ついつい蹴り飛ばしちまった。
「ググ……おのれ小僧！おいらを怒らせるとどうなるか、思い知らせてやる！」
「ふん、望むところ」
「トウ！こいつは俺に任せてくれないか！」
──そうだな。ここでサンジにガス抜きさせとかなきゃ暴走が止まらん。
「ああ、いいぜ」
俺は、寝てるナミの隣で見学とするか。
第244話 妹、ファインプレー→←第242話 姉、ちょっと落胆する
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ルイカ(プロフ) - ナバポさん» ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2017年3月14日 17時) (
レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
ナバポ(プロフ) - 見に来ました。細かいところまで気が配られた良い作品だと思います。これからも頑張ってください。 (2017年3月14日 17時) (レス) id: 03f7a55e36 (このIDを非表示/違反報告)
ルイカ(プロフ) - 恋契さん» ありがとうございます！これからも読みやすさを意識して頑張っていきます！ (2017年3月6日 7時) (レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
恋契(プロフ) - 読みやすかったです！更新頑張ってください！ (2017年3月5日 22時) (レス) id: 68281283e5 (このIDを非表示/違反報告)
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