第231話 妹、やる気をなくす ページ33
──腹が、痛い。くそ、ズキズキしてやがる。ここは、どこだ？
「……う、ぐッ！？」
「リ、リカ！大丈夫ッ！？」
「ナ、ミ？」
「ええそうよ！立てる？」
「あ、ああ」
多少痛みはするがなんとか立てる、な。移動に問題はなさそうだ。武器も、ある。
「…………」
「リカ、どうしたんだ？」
「いや、なんでもねえよ」
どうすりゃいい？俺は雪月花がいなけりゃなにもできない。能力もテンパっちまえってすぐに使えねえ。エニエス・ロビーでやれたのは、俺達が優位に立って冷静になれてたからだ。でも、今はいつ敵が襲撃してくるのかも分からん。こんな状況で、俺はいったいなんの役に立てるっていうんだ。
「ようこそ！ペローナ様の”
「？」
突然背後から声がして振り向けば、そこにはツギハギだらけの奇妙な動物達がいた。敵だ。まったく、考え事もさせてもらえない。ウザ過ぎ。
「なあ黙ってろよ。うるさ過ぎる」
「ッ！？」
──ん？なんだ、いきなり喋らなくなったな？もしかして、さっきの黙れって言葉に能力を使ったのか？はあ、制御すらできねェのかよ。ほんとに嫌になっちまう。
「──！──ッ！」
「わかんねェよ、なに言いたいのか」
敵の猛攻を避けながら話しかけると、余計に怒ったらしく攻撃が激しくなる。あーあ、めんどくさっ。
「やめろ！」
「ん？」
叫び声がした方を振り向くと、ゾンビペンギンがナミの前に立ってゾンビ共を睨みつけていた。確かあいつ、サンジの影が入ってんだっけ。まだ身体とは完全に同調してねェのか。
ゾンビの身体ながら、凄まじい強さで同族を蹴散らしていくサンジの影。あいつの方が、俺よりよっぽど役に立ってる。くそっ、影のくせに。
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ルイカ(プロフ) - ナバポさん» ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2017年3月14日 17時) (
レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
ナバポ(プロフ) - 見に来ました。細かいところまで気が配られた良い作品だと思います。これからも頑張ってください。 (2017年3月14日 17時) (レス) id: 03f7a55e36 (このIDを非表示/違反報告)
ルイカ(プロフ) - 恋契さん» ありがとうございます！これからも読みやすさを意識して頑張っていきます！ (2017年3月6日 7時) (レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
恋契(プロフ) - 読みやすかったです！更新頑張ってください！ (2017年3月5日 22時) (レス) id: 68281283e5 (このIDを非表示/違反報告)
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