第226話 妹、窮地を脱する ページ28
──その頃、先行組
風呂での一騒動の後、俺達は最初に通された食堂へと戻ってきていた。しかし明かりは消されていてかなり暗く、様子がおかしい。いよいよ本性出してきやがったか。
唐突にロウソクが灯り、俺達を置き去りにしたコウモリ野郎が現れて寝室に案内するとのたまう。が、今さらそんな戯言を信用するつもりはない。
「オホホホ。フラレたわね、ヒルドン」
絵画が喋り始めた時点で、チョッパーをそっと手元に引き寄せる。
「何で……絵が……」
「帰さないわよボーヤ達ィィ！」
「ッ！？」
ホラゲー顔負けの形相で迫る絵画ゾンビ。だがなあ、ゾンビの弱点は火って相場が決まってんだよ！
「
「ギャッ！？」
炎の弾を出して、絵画ゾンビを退ける。よし、これでチョッパーの安全は確保
グオ……！
「おわっ！？」
な、なんだ！？敷き皮が！？
「誰だ、背中に剣を刺すのは！」
ち、しまった！こいつもそういやゾンビだった！
敷き皮が立ち上がった隙に滑り降りて、出口に向かって一直線に走る。そのまま蹴破ろうとしたが、やはり鍵がかかってる！
「おい、玄関はダメだ！別の部屋に行くぞ！」
「そ、そんな！」
「早く！」
「逃がさねェぞー！」
「くそったれが……！」
部屋の出口に向かおうとするも追い詰められ、結局暖炉の中に。
「ダメだ！もう逃げ場が！」
「落ち着け！こういう変な屋敷にはだいたい！」
喋りながら体重を思いっきり後ろにかける。間に合え！
「変な仕掛けがあるもんだ！」
その言葉とともに暖炉の中の隠し扉が作動し、俺達は上手く隠し通路に出た。よし、成功だ！
「リ、リカ……ナイスだ！ 」
「さっさと逃げるぞ！別のゾンビが追ってきた！」
「おォ！」
さあ、楽しい追っかけっことシャレ込むか！
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ルイカ(プロフ) - ナバポさん» ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2017年3月14日 17時) (
レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
ナバポ(プロフ) - 見に来ました。細かいところまで気が配られた良い作品だと思います。これからも頑張ってください。 (2017年3月14日 17時) (レス) id: 03f7a55e36 (このIDを非表示/違反報告)
ルイカ(プロフ) - 恋契さん» ありがとうございます！これからも読みやすさを意識して頑張っていきます！ (2017年3月6日 7時) (レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
恋契(プロフ) - 読みやすかったです！更新頑張ってください！ (2017年3月5日 22時) (レス) id: 68281283e5 (このIDを非表示/違反報告)
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