第221話 妹、ケルベロスに会う ページ23
「いてて……」
「梨香、大丈夫か！？」
「おォ。軽く打っただけだから心配すんな」
ミニメリー2号に浮かれていた俺達は、原作通りスリラーバークの中に入っちまったらしい。落ちたのは堀の中なんで、ひとまず上に上がろうってことになったんだが。
「グルルル……」
「！？」
(すげェ、ケルベロスだ！)
ケルベロス(っぽい動物)が、突然襲いかかってきた。へえ、おもしろい！
「よし、せっかくだし手懐けて」
「そんなことしてる暇ないでしょ！？逃げるわよ！」
「は、ちょ待てよ！？」
ナミに手を引かれ、俺は渋々駆け出す。ちっ、ペットにしようと思ったのに！
しかも途中で1匹が狐であることを指摘してしまい、怒るケルベロスもどき。なんとか見つけた階段を駆け上がって森へと逃げ込み、木に登ってやり過ごした。
「ったく。俺の能力だったら楽勝だっての」
「だめ。リナちゃんも過信は禁物だって言ってたでしょ？」
「ちっ、せっかく試そうと思ったのによ」
「でもあんなのが歩き回ってるなら、目立つ場所で助けを待つのも大変だぞ」
「まったくでしね」
「誰だッ！？」
背後からの声に振り向くと、そこには木に逆さまでぶら下がってる男がいた。ちょうど──コウモリのような。そのコウモリ野郎曰く、夜の森は危険なので馬車で主の屋敷まで送りましょうと。……怪しすぎてもはや笑えるんだがww
だが、チョッパーはその屋敷の主の──えーと、ホグなんちゃらに興味があるらしく、まあ外よりは安全だろってことで、送ってもらうことにした。結果的に敵の本拠地に近づくことになるわけだし、俺としても異存はない。ありがたく馬車に乗らせてもらうことにした。
──そういえば、ここのやつらはみんな死体だよな？死体なら、死ぬような実験しても構わねェか。どうせ死んでるし。
さて。せいぜい実験台になってくれよ？
第222話 妹、能力を使う→←第220話 姉、透明人間に反撃する
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ルイカ(プロフ) - ナバポさん» ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2017年3月14日 17時) (
レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
ナバポ(プロフ) - 見に来ました。細かいところまで気が配られた良い作品だと思います。これからも頑張ってください。 (2017年3月14日 17時) (レス) id: 03f7a55e36 (このIDを非表示/違反報告)
ルイカ(プロフ) - 恋契さん» ありがとうございます！これからも読みやすさを意識して頑張っていきます！ (2017年3月6日 7時) (レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
恋契(プロフ) - 読みやすかったです！更新頑張ってください！ (2017年3月5日 22時) (レス) id: 68281283e5 (このIDを非表示/違反報告)
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