第218話 姉妹、遭遇する ページ20
「うわ……ほんとに霧が深いな」
「あァ、そのせいで不気味なほど暗ェ」
あまりの霧に思わず呟くと、ゾロもそれに同意してくれた。やっぱりONE PIECEの世界でも、ここまでの霧の深さは異常みたいだ。ってかウソップ、まだ何か起こったわけでもないのにビビりすぎじゃない？
「ちょっとウソップ？別に通る船がみんな消えるわけじゃないし、そんなに怯えなくても──」
あまりの怖がりっぷりに少し呆れて、落ち着かせようとしたとき。
「ヨホホホ〜……♪」
(えッ！？)
微かに歌声が聞こえ。私達は、そっと背後を振り返った。あったのは──ボロボロになった、巨大な船。
「ゴースト
来るのはわかってたけど、思わずみんなと叫んでしまった。だって、だって怖すぎじゃんッ！漫画じゃあんまり感じなかったけど、霧が雰囲気出してるし！なんかギシギシなってるし！某夢の国の某マンションより怖いわ！
「ヨーホホーホー……♪」
し、しかも歌声だんだん近くなってません？
やがて、廃船がゆっくりと、私達の船の隣に並んだ。歌っていたのは──骸骨、で。
「ビンクスの酒を……♪届けに……ゆくよ……♪」
そのまま廃船は波に揺られ、少しずつ遠ざかっていく。
──怖い。ブルックには失礼だけど怖い、怖すぎ。ただひたすら怖い。くそ、ホラーがこんなに恐ろしいものだとは思わなかった。怖すぎて逆に冷静になるわ。
バシンッ！
「ぶへっ！？」
いった！え、まじ痛いんですけど！？
「おい姉貴、戻ってこい」
「はっ！ここは誰、私はどこ？」
「ふざけてんならもう1発だな」
「すんませんでした」
梨香にビンタされて現実に戻ってきた私は、ヒリヒリする頬を擦りながら廃船に乗り込む人員を決めるくじ引きに参加。幸い当たりを引くことはなく、船に残ることができたのだった。
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ルイカ(プロフ) - ナバポさん» ありがとうございます！これからも頑張りますね！ (2017年3月14日 17時) (
レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
ナバポ(プロフ) - 見に来ました。細かいところまで気が配られた良い作品だと思います。これからも頑張ってください。 (2017年3月14日 17時) (レス) id: 03f7a55e36 (このIDを非表示/違反報告)
ルイカ(プロフ) - 恋契さん» ありがとうございます！これからも読みやすさを意識して頑張っていきます！ (2017年3月6日 7時) (レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
恋契(プロフ) - 読みやすかったです！更新頑張ってください！ (2017年3月5日 22時) (レス) id: 68281283e5 (このIDを非表示/違反報告)
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