10話 ページ12
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朝、時刻は6時。学校に行く準備をするのには丁度いい時間帯だ
こんがらがってる髪の毛を梳かした後にマスターを起こした
学校指定鞄に入ってる物の最終確認をしてビルから出る。少し湿気があった
くねくねと迷路のような裏路地を歩いて行くとその先に見えたのは学校
私の通っているヨコハマの私立学校。どうしても学校に行きたかったからお願いしたら快く了承してくれた。マスターには感謝が尽きない
いつも通りに同じクラスの友人と話し、少しだらしないスーツを着た先生の授業を受け、ビルヂングに帰ろうとすると知らない人に呼び止められた
黒髪のセーラー服を着た女の人だ。私と年は近いのだろうか
高梨 イサナさん?と。ちなみに高梨と言うのは偽名だ
そうですけど、と答えたらホッとしたような顔をした彼女。まずこの人誰だ?
ちょっと用事があるのだけれど付いて来て下さらない?と聞かれたので少し待って貰った
マスターに連絡を入れなければ。このお姉さんが誰かは知らないが取り敢えず付いて行って、何かあっても不意を突けば異能である『暗黒空間』に逃げられる
「…もしもし、アマネ姉?少し帰るの遅れるかも」
『解ったわ、智禍に言っとく。"時間切れ"までには帰って来てね?』
「………うん。大丈夫」
ブツッと切るとお姉さんに着いていく
いつも通りの見慣れた街。途中通り過ぎた公園ではパペット・ショーが公演されていた
…なんか、見られてる気がする。ひとり、ふたり、よにん……4人、かな
着いたのは喫茶店…の上階。喫茶店の名前はうずまき、と言うらしい
良い雰囲気だったから今度学校帰りに寄ろうかな、と思うとその名前に違和感を覚えた
どっか。そう、どっかで聞いた名前……危険リスト?
私達人形は行動範囲が決まっている訳じゃない。でも、近寄ってはいけない場所がある
ポートマフィアビル、袋小路の裏路地、そして______探偵社
頭が警報を鳴らしている。何かある前に、此処から逃げないと
お姉さんが正に探偵社、と書かれたドアを開けようとした瞬間、能力名を叫ぶ
「異能力、『
自分の足の下に出現させて逃げ込もうとした瞬間、誰かに腕を掴まれた
包帯グルグル巻きの手に掴まれた。刹那、私の身体が小さくなり視界が狭くなる
16歳から、10歳の器へ
そして孰れか、目の前も暗くなった
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ぱなぱな - とても面白いです!更新頑張ってください! (2018年1月28日 17時) (レス) id: 5128d6820f (このIDを非表示/違反報告)
寝夢@深淵のエコロ(プロフ) - 杞憂さん» ありがとうございます!綾辻先生は前々から出す予定でした(笑)これからもお願いします! (2017年11月3日 19時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
杞憂(プロフ) - 凄く面白いです!個性ある人形たちと主人公との絡みが可愛くて大好きです!人形と聞いた時に綾辻さん来るか!?と期待していまして、本当に出てきた時は発狂ものでした!これからも頑張ってください (2017年11月3日 16時) (レス) id: bbdda47fdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:寝夢 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tekitouni
作成日時:2017年8月10日 23時