第5話 姉妹、同乗する ページ6
港に着くと、2人はちょうど船を出すところだった。危なかった、間に合わなかったらどうしようかと。
「待ってください！」
「ん？なんだ？」
振り向いたルフィに、私は深々と頭を下げた。
「私共を同乗させていただけないでしょうか！」
「？」
「我々働き口がないのです！次の島までだけでも雇っていただけないでしょうか！自分の食い扶持は自分で稼ぎます！お願いします、どうか！」
梨香の頭も下げさせ、頼みこんだ。
正直に言うと、過度に原作に介入するつもりはない。もちろんエースや白ひげも助けたいが、少なくてもいまの私達にその力はないし。このままついていっても足でまといになるだけだ。それに下手したら、私達の何気ない行動で、ルフィが海賊王になれなくなるかもしれない。でもちょっとくらいなら関わったっていいじゃないか。いまこの船でバギーのいる町にまで送ってもらったところで、特に何が変わるというわけでもあるまい。戦闘はルフィ達にお願いすればいいし、終わったら私達は町に住み着けばいいのだ。それが1番いいと踏んで、私はルフィ達に頭を下げた。で、予想通り──
「おう、いいぞ！」
ルフィはニカッと笑って、私達の乗船を許してくれた。ゾロも特に異論はないようで、もの珍しそうに私達を眺めている。
「ありがとうございます！」
「……ありがとうございます」
私は勢いよくお礼を言ったが、梨香はお礼を言った後私をぎっと睨んだ。あ、これ後で殴られるパティーンや。
ま、なにはともあれ。私達はコビー達に見送られ、無事バギーが占領している町へと旅立った！
あのとき私達は、「運命」というものを甘くみていた。
本当なら、トリップに気がついた時点で、なるべく原作に関わるのを避けるべきだったんだ。
いまでも思う。「どうしてあの時、あの島で大人しくしていなかったんだろう」と。
でも、今更後悔したところで無駄だ。いや後悔してるわけじゃないけどね。
私達はこうなる「運命」だったのだと、諦めるしかない。いや、諦めなきゃやっていけない。
あの瞬間、私達は────
────残酷な
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ルイカ(プロフ) - 鴉麗さん» 閲覧ありがとうございます！続編も余裕があれば読んでいただけたら嬉しいです(っ*’ω`с) (2017年4月8日 19時) (
レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
鴉麗(プロフ) - 間違えました……。 (2017年4月8日 19時) (レス) id: fe16c709f3 (このIDを非表示/違反報告)
鴉麗(プロフ) - 姉妹トリップ久しぶりに見ましたが、はまりそうです。やっぱりこんな面白い作品に出会えるいるうらつくは最高です！ (2017年4月8日 19時) (レス) id: fe16c709f3 (このIDを非表示/違反報告)
ナバポ(プロフ) - ルイカさん» もちろんです！ (2017年1月1日 13時) (レス) id: 03f7a55e36 (このIDを非表示/違反報告)
ルイカ(プロフ) - ナバポさん» 読んでいただきありがとうございます。もしよろしければ、続編も読んでいただけたら幸いです。 (2017年1月1日 10時) (レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
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