第39話 姉、場を治める ページ46
「金は無イんですね？」
ガン！
(おっと、乱闘の真っ最中か)
私達が入店したのは、ちょうどパティがギンを殴った場面だった。でもこのままじゃギンかわいそうだな。
(助けよっと)
わあわあと騒ぐ人々をかき分け、私は2人の元へ近づく。そして、パティがギンに足を振り下ろそうとしたとき。
グイッ
ドンッ！
私がギンの身体をひっぱり、パティの足は床に叩きつけられた。
「まあまあ、落ち着いて」
穏やかな口調で語りかけると、パティは私の方を見た。
「……いらっしゃいませイカ野郎」
「店員さん、彼は僕が外に出しておきますから。どうぞ、業務を続けてください。どうせ彼には抵抗する気力もない。これ以上痛めつける意味などありませんよ？」
「しかし！」
「あなたは、コックだ」
パティの言葉を遮り、有無を言わさぬ口調で続ける。一応金があってこっちから難癖つけない限りは
「金をもたない海賊を追い出すより、やるべきことがあるのではないですか？」
それだけ言うと私はギンを起こして肩を貸し、開きっぱなしの扉から店を出た。そのまま見えないように、店の裏手へ向かう。
「ふう、大丈夫ですか？」
「ああ……ありがとう」
「気にしないでください。困ったときはお互い様です」
ぐったりとしたギンを横たえていると。
ガチャ
「！」
サンジが扉から出てきた。私がいるとは思わなかったのか、驚いた顔をしている。当然だけど警戒してるみたいだな。
私は両手を上げ、無言で2、3歩下がった。何もしませんよというつもりで。それを見てサンジは、チャーハンと水をギンの傍に置く。
コト……
「食え」
それを聞いて、泣きながら食べるギン。泣きながら何度もお礼を言っている。
(よかった、これで安心だな)
それを見送って、私は再び店の中へ入った。はあ〜、それにしても美味しそうなチャーハンだったな！余計にお腹空いちゃった！
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ルイカ(プロフ) - 鴉麗さん» 閲覧ありがとうございます！続編も余裕があれば読んでいただけたら嬉しいです(っ*’ω`с) (2017年4月8日 19時) (
レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
鴉麗(プロフ) - 間違えました……。 (2017年4月8日 19時) (レス) id: fe16c709f3 (このIDを非表示/違反報告)
鴉麗(プロフ) - 姉妹トリップ久しぶりに見ましたが、はまりそうです。やっぱりこんな面白い作品に出会えるいるうらつくは最高です！ (2017年4月8日 19時) (レス) id: fe16c709f3 (このIDを非表示/違反報告)
ナバポ(プロフ) - ルイカさん» もちろんです！ (2017年1月1日 13時) (レス) id: 03f7a55e36 (このIDを非表示/違反報告)
ルイカ(プロフ) - ナバポさん» 読んでいただきありがとうございます。もしよろしければ、続編も読んでいただけたら幸いです。 (2017年1月1日 10時) (レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
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