第10話 姉妹、巻き込まれる ページ13
バキッ！
「女1人に何人がかりだ」
あああッ！だから嫌だったんだよ！
怪しい雰囲気を察したゾロが私達を物陰に隠してくれたが、原作通りナミを助けてしまった。いや、助けなきゃいけなかったけど。助けるべきだったんだけども！結局このまま私達は戦闘に巻き込まれるわけで！素直に喜べないんですよねはい！
「本気で来ねェと血ィ見るぞ！」
「！そっちがその気なら……！」
ズバッ！
(ああ、やっちゃった……)
どうしよ、もう戻れないよ……。
予想通りの展開に、思わずガクッとなりそうになった瞬間。
ドスッ！
「！？ガフッ……！」
ガクン……！
「！」
バラバラの実の能力によって分かれたバギーの手が、ゾロの腹を突き刺した。彼の腹から血が噴き出す。その酷く生々しい光景に、思わずじっと見入った。汗が流れる。
(……キモいと言えばいいのか、リアル過ぎて現実感ないと言えばいいのか)
ちょっとしたパニック状態の思考で隣の梨香を見ると、こちらは気持ち悪さが勝ったのか顔を青くしていた。これはエチケット袋が必要
「逃げろ！ゾロ！」
「！」
呆然としていると、ルフィの声が頭に響いた。そうだ、この後は！
「梨香、離れるぞ！」
「！お、おう！」
梨香だって原作を知っている。この後なにが起こるか、予測できないはずがない。
階段を駆け下りても間に合わないと判断し、店の裏に積まれていた木箱を経由して、路地裏に飛び降りた。その瞬間──
「ふせろォーーー！！」
ドゥン！！
「ぎゃあああああ！」
バギー玉が発射され、私達の頭上を爆風が通過していった。
(あ、危ねえええ！危機一髪だったよ……！)
「酒場の一階はァ！」
「いません！」
「町の通りには！？」
「見当たりません！」
バギー達の声を聞いて、やはり路地裏に来たのは正解だったと思った。もし階段を降りて間に合っていたとしても、その後に来たバギー達に捕まっていただろう。
(しっかし、これからどうすっかね)
船に戻ろうにも、既にモージが捜索に出てるだろうし。でもここだとバギー達のすぐ近くで、見つかる危険がある。ここは多少無理をしてでも、ルフィ達と合流した方が良さそうだ。爆発のゴタゴタで吐き気もどっかに行ったし。
「梨香、ルフィ達を探しにいこう」
「は？めんどい」
「このままバギー達に見つかって尋問されるのと、ルフィ達を探して歩き回るのとどっちがいい？」
「…………」
梨香の説得に成功した私は立ち上がって、ルフィ達を探し始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルイカ(プロフ) - 鴉麗さん» 閲覧ありがとうございます！続編も余裕があれば読んでいただけたら嬉しいです(っ*’ω`с) (2017年4月8日 19時) (
レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
鴉麗(プロフ) - 間違えました……。 (2017年4月8日 19時) (レス) id: fe16c709f3 (このIDを非表示/違反報告)
鴉麗(プロフ) - 姉妹トリップ久しぶりに見ましたが、はまりそうです。やっぱりこんな面白い作品に出会えるいるうらつくは最高です！ (2017年4月8日 19時) (レス) id: fe16c709f3 (このIDを非表示/違反報告)
ナバポ(プロフ) - ルイカさん» もちろんです！ (2017年1月1日 13時) (レス) id: 03f7a55e36 (このIDを非表示/違反報告)
ルイカ(プロフ) - ナバポさん» 読んでいただきありがとうございます。もしよろしければ、続編も読んでいただけたら幸いです。 (2017年1月1日 10時) (レス) id: 4660d06a48 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
