元世界最強のストライカー (ページ42)

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三十九話ページ42

Aと刹那の部屋

Aは何か考えていると携帯が鳴った

貴方『はい、雨宮です』

？《お久しぶりです。Aさん》

貴方『野坂、一体どうしたんだ？』

野《実はお願いがあって》

Aは野坂の話を聞くと驚いた

貴方『本当にやるのか？』

野《はい、貴方達の本気が見てみたい》

貴方『分かったよ､刹那にもこのこと話しておくよ』

野《はい､よろしくお願いします》

貴方『ああ､じゃあまたな』

野坂との通話を切るとベッドに寝転ぶ

貴方『(僕も覚悟を決めようか！彼奴のために！)よし！』

夜

円「星が綺麗だな､ここは」

充「円堂さん・・・何も聞かないんですか？疑ってるんですよね？」

円「ん？ああ、お前が皆から誤解されてるってことか？」

充「えっ・・・(コイツ馬鹿か？誤解してるのはお前の方なんだよ)」

円「一星、俺はさ、皆自分の場所があるって思うんだ」

充「自分の場所？」

円「最初はな、それが何処なのか皆分からないんだだけど、段々分かってくる､ここだって分かってくるんだ､どんな事があろうと忘れるな！ここには､俺達仲間がいる！チームがある！ここが､お前のいる場所だ！」

充「チーム・・・」

『俺と兄ちゃんは最強のチームだ！』

充「・・・・・・」

円堂「どうした？一星」

充「いえ、別に・・・俺は皆にチームだと思われているんでしょうか？」

円堂「仲間だっていがみ合う時くらいあるさ！お前はチームの一員だ！俺は、そう思っているぞ」

充「そう、でしょうか・・・」

円堂「なあ一星、サッカーの良い所ってなんだと思う？」

充「それは・・・そう言われると何でしょうね」

円「仲間がいるってことさ！寂しい時も、辛くて泣きたい時も、皆がいる！仲間がいる！一緒に笑ったり、泣いたり、熱くなったり、仲間がいるってそれだけでスッゲー事なんだぜ？そう思うだろ？」

充「別に思いません」

一星はハッキリと否定する

円堂「げっ！？かっ・・・何でだよ・・・？」

充「(仲間なんて関係性が不確かな物・・・俺が今信じられるのは血の繋がりだけだ！)」

『俺、兄ちゃんがサッカー選手なの、自慢なんだ』

『兄ちゃんは俺のヒーローだよ』

充「(俺は一人じゃない！俺には、アイツがいる！俺が救ってみせる！アイツの為にも俺がやらなきゃ！)」

円「一星？」

充「・・・いえ」

円「じゃ一星､俺はもう行くな､これだけは忘れるな､俺はお前を仲間だと思っている！どんな事があってもな」

充「え・・・」

円堂は去っていく