【 Ⅱ 】My fear fleur (ページ29)

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【 LXXⅡ 】・ページ29

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｢おい！モルベルトの公女だ…！｣

彼女らを探していた男たちはティアナの姿を見つけ、魔法を使って襲いかかる

ティアナは怯えながら逃げ惑うが多対一の状況で勝てるはずもなく、あっという間に捕まり男たちに囲まれていた

｢おい、女とチェカはどうした。なぜ一緒にいない？｣

男の問いにティアナは黙り込む

｢…まぁいい、このままずらかるぞ｣

｢防音魔法とステルスはどうしましょう？｣

｢ここを出るまでは解くなよ、ブロットが極限までたまろうと絶対に解くな｣

そう言われた男はマジカルペンを握りしめる

｢お前、防音魔法もステルスも同時に使ってるのか？｣

｢あ、あぁ…少し辛いが、ここを切り抜けれられれば俺たちは大金持ちだ…｣

｢ふーん、なるほどね｣

トン、と男のうちの一人が防音魔法を使っている男の額に指をあてる

途端に男は糸が切れたように床に倒れた

｢は…！おい！！｣

｢ぐあ…っ！｣

何かが思い切り倒れる音がする、それは縛られたティアナが身体で近くにいた男にぶつかり組み敷いていた音だった

｢お姫様にこんなことさせたって知れたら私首飛んだりしない？大丈夫？｣

｢おねぇたんすごい！｣

パッと男ふたりの姿が溶けるように変わる
そこから姿を現したのはAとチェカだった

｢お前ら…！｣

｢便利でしょ？私のユニーク魔法｣

自分たちの元にいたティアナがいつの間にか彼女の隣に立っていることに男たちは驚く

｢防音魔法とステルスは消えたわね、これで貴方たちが捕まるのも時間の問題。大人しく降参することね｣

｢ちっ…くそが、｣

城内が段々と騒がしくなっていく
兵士たちに見つかった男たちが次々と捕まっているようだった

｢…おいお前｣

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Reversal_逆転