【 LX�� 】Holiday ページ20
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｢もうホリデーか、早いな…｣
学園内は実家へ帰るために荷物を整えている生徒で溢れかえっていた
私はどうしようかな…
特に実家に帰る予定もないし、今年もまた学校で過ごすことになりそうだ
そんなことを考えながら廊下を歩いていると、視線の先にはラギーがいた
その手には沢山の食糧
｢ラギー｣
｢ん…？あ、Aさん、どうも｣
｢随分沢山持ってるわね｣
｢ホリデー前は賞味期限が切れそうなものもらえるんスよ！これで、故郷のみんなに沢山食べさせてやれるんで｣
｢優しいのね｣
｢普通っスよ。Aさんはホリデー期間実家に帰ったりするんですか？｣
｢ううん、私は帰る予定もないから今年も学校で過ごすよ｣
｢そうなんスね、てっきり帰ってるもんだと思ってたっス｣
｢帰っても親はどっか行ってていないだろうからさ｣
どうせまた他国に飛び回ってるんだろうし
｢ふーん。あ、じゃあ俺はこれで、明日の準備早くしなきゃ｣
｢うん、またね。良いホリデーを｣
｢A！｣
後ろから急に大きな声で名前を呼ばれる
振り向くとおじ様が立っていた
｢な、なに？おじ様｣
｢Aは今年も学園内に残る予定ですか？｣
｢えぇ、一応そのつもりよ｣
｢あぁそれならよかったです。私は少し出かけてしまうので、魔法石の番をお願いしたいのですが｣
｢ええ、承るわ｣
そうか、人が居なくなっても火の精や水の精たちの活動は続いている
番をする者がいないのはたしかに大変だ
｢…明日か、｣
彼もきっと帰るだろうし、暫くは会えないのか
少し寂しいな…
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Holiday_長い休み
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作者名：ルイ | 作成日時：2020年6月14日 12時
