お兄ちゃんと一緒ＰＡＲＴ4 (ページ6)

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肺気胸＠雅 6 ページ6

「Aー。来たの？」
「うん！雅にぃどう？」
「今は落ち着いて寝てるよ。さっきまで暗いオーラでグズグズ色んなこと心配してたよ。仕事とかAのこと」
「それでかな？山下先生が今日面会来れるかって連絡くれたんだー。」
「心配してたのはAのことだけ？俺のことはどうでも良さそうだねー。ったく。」
「斗真もきたのか。って事は智にぃも、潤も？」
「来てるよ。車止めに行ったからもうすぐ来るんじゃない？

あんまり大人数でわいわいするのも不謹慎だし
雅の個室に移動して、目覚めるのを待つ。

時間も遅くなってきたから、病院のカフェやコンビニでそれぞれに晩御飯を買って
時間を潰していると、仕事を終えた和も合流。
なんか全員揃うの久しぶりなのにそれが病室とは…
雅も回復したらみんなで旅行でも行きたいね、なんて話していたら起きた雅も話に混ざって表情も改善されてきた。
やっぱり、元気になるには家族の支えが何より効くみたい。

「俺はねー、ハワイ！！ハワイがいい！…ってぇ。」
「雅、ドレーン気をつけなよ。Aの前で抜けちゃうとかやめてよー」
「和の言う通り。ズレてないか？」
「大丈夫そう、かな。はぁ、まだたまに痛むわ」
「ハワイとかみんな休み取れるの？」
「そうそう。俺らは学校の休みあるけどみんな揃ってハワイなら5日間？最低いるよね」
「年下組がそんな現実的な心配しなくてもいいんじゃない？僕は釣りできるとこがいいなー」
「私は近場で贅沢に堪能したいなぁ。ディズニーとか！」

この人数になると、結局話はまとまらず…
面会時間ギリギリまで旅行の話題で盛り上がった。
この時間が良かったのか、雅も入院中は差し入れのガイドブックを見て旅行の計画を立てて安静に過ごし無事退院。
自宅療養も終わって仕事に復帰する頃には色んなガイドブックは付箋だらけ。
でも結局雅が考えたのは自分じゃなく
Aの希望をかなえるプラン。
みんなで実現できるといいな、雅。