お兄ちゃんと一緒ＰＡＲＴ4 (ページ4)

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肺気胸@4 ページ4

「オペじゃなくてよかったじゃん。まぁ胸腔穿刺も楽ではないけど」
「うん。苦しさ半端なかったから早く楽になりたい」
「我慢して隠せるレベルの痛みじゃないだろーし、がんばれ」
「そろそろ、いきますね。ちょっと痛いかも」

！？
突然の侵襲的な痛みにうずくまりそうになったけどなんとか耐えた
恨めしいと思って山Ｐを見ると冷静な顔して処置を続けている

「うっ…ったぁ…」
「すごい早業。まさ、もう麻酔終わったみたいだから力抜いて楽にして。痛み感じないでしょ？」

山Ｐは処置に集中してるのか話しかけてくることはないけど
和が頭側で、固定するでもなくそっと頭に手を添えてくれる。
痛みは感じないけど、何か胸のあたりでかちゃかちゃと処置されてる感触が気持ち悪い

「終わりましたよー。穿刺部、麻酔切れたら痛むと思うんで遠慮しないで言ってください。入院準備持ってきてもらってくださいね。」
「あぁー、生きた心地しなかった。っていうかやっぱり入院かぁ。」
「そんなチューブいれたままで帰宅出来るわけないでしょ」

処置が終わったら、さっきまで白衣の天使みたいな優しさだった和もいつも通り。
個室にいれられて、しばらくしたら
勤務中だから仕方ないけど、仕事に行ってしまった。

「雅ーっ、大丈夫か？」
「あ、翔ちゃんっ」

午後になって、しばらくすると翔ちゃんが荷物を持ってお見舞いに。
和のゲーム機に、斗真のマンガ、Aの買いだめてたお菓子の差し入れつきだ。

「ドレーン入ってるだけで、病人に見えるな。痛々しいわ。」
「ほんと、なんか弱った気分。あとは安静にしてるしかないしね。」
「さっき山下に会ったけど、そろそろ痛み出てないかって気にしてた。様子見に来るってよ」

翔ちゃんは午後はオフみたいで夜までいてくれるらしい。
気胸って、ほんと後は安静にして肺が膨らむの待つって感じだから
早く帰りたければ、ほんとに大人しくしてるしかない。
痛みはまだ感じないけど、体にチューブ繋がれてる不快感はあるし、早期退院のためにも今は我慢我慢。
幸い、食事制限はないからAのお気に入りのチョコレートでも…

「…っいってぇ」
「どした？穿刺部？」
「なんかっ、つっぱるような痛みが…ずれたのかなっ？」
「そんなちょっと手伸ばしただけでズレないと思うけど…コール押すわ」