6話 騒がしい ページ9
赤葦side
｢へいへいへーい!急に呼び出してどうしたー!?｣
『木兎...さん...!?』
俺らがAさんの部屋に入ろうとすると,早くも木兎さんがやって来た
｢お,よー木兎!早いなお前は!!｣
｢よー,赤葦...ってお前何か雰囲気違うな!?｣
流石に木兎さんでも気づくか
いや,気づかない方がおかしいんだ
『あの,木兎さ...』
俺が木兎さんに声をかけようとすると,それを塞ぐかのように,Aさんが得意げに言った
｢ふっふっふー...実はな,木兎...あたしと赤葦が,入れ替わりましたー!!!｣
ジャーンと見せびらかすよう俺を前に出すが,木兎さんはポカーンとしたままだ
｢マジかよ,すげー!!｣
相変わらずの単細胞エースは何も疑おうとしない
しかもうるさい
｢おーい,お前ら迷惑になるしさっさとAの部屋にはいるぞ｣
黒尾さんが俺らに声をかける
来たのは木兎さんだけか...随分面倒な人が来たもんだ
あれこれ考えていると,木兎さんが急にずいっと顔を近づけてきた
｢Aの中に赤葦が入るとぜってーモテるよな!そして赤葦が残念イケメンになった｣
｢それな...くっ...ぷっ｣
じーっと見つめながら真剣な顔で言う
黒尾さんが必死に笑いをこらえているが,Aさんは2人を睨みつけている
『別にそんなことないですよ,ねえ,Aさん?』
ここで俺が話を振ってみる
｢へっ!?｣
Aさんが慌てる様子を見せると,ドンドンとドアを叩く音がした
｢...お!誰か来たぞ!へいへいへーい!誰だー!!?｣
｢...ってちょっと待てよ木兎!あたしが行く!!｣
木兎さんとAさんがドアを開けた
しかし,2人は立ち止まったままだ
『...どうかしたんですか?』
｢いや,それが...｣
Aさんが珍しく真剣?な顔をしていた
｢誰もいないんだよ｣
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衣舞季(プロフ) - 凄く面白いです(●´∇｀●)続きが気になりますっ！楽しみにしてますね((p>ω<q)) (2015年12月28日 16時) (
レス) id: ca78304b8c (このIDを非表示/違反報告)
夕雨(プロフ) - 新作待ってましたっ , 赤葦くんが出たことに喜びを感じてま(( .. この先の展開が楽しみです .. ! (2015年8月26日 5時) (レス) id: 57f44ee0d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アズ | 作成日時：2015年8月24日 22時
