19話 秘密 ページ23
｢なんで,及川知ってるんだ?言え｣
黒尾さんが珍しく動揺している,俺は黙ったままだ
｢そんな怖い顔しないでよ黒尾くーん,ていうか,全部知ってるし｣
｢はひがだ?(何がだ?)｣
木兎さんはお菓子を食べながら及川さんに問う,あんたはすっこんでてください
『及川さん,その,俺がキスしてたところ見たんですよね?階段で』
｢うん,そうだよ,あと,あの子が不思議な能力を使えることも知ってるんだー｣
及川さんはウィンクで星を飛ばす,それを俺は無視するように強い口調で言った
『及川さんは...何者なんですか...!?』
｢はいはい,ストップストップ,とりあえずもうクソ川は用無しだから帰っていいよ｣
黒尾さんは俺と及川さんの間に割り込むような形で口を開いた
｢クソ!?全く岩ちゃんじゃないんだから...わかったわかったおじゃま虫はもう帰りますよー｣
｢じゃーな及川ー!｣
木兎さんはのんきに手を振る,ドアのしまった音が聞こえるのを確認すると俺は黒尾さんの方を見た
『黒尾さん...』
｢なーんかな,嫌な予感がするの,あいつといるとな
多分俺でも勝てねーわ｣
へらへらと余裕があるのか笑った
『及川さんが能力のことを知ってる,ということは,及川さんも何かあるんじゃないですか?』
｢そーか?俺は多分違うと思う!｣
俺らの話を聞いていた木兎さんがビシッと俺を指さす
『...はぁ』
｢ま,そんな深く考えてもしょうがねぇな,今日はとりあえず帰るか,じゃーな赤葦｣
｢腹減ったー!今日は何食おうかなー｣
黒尾さん達が帰ったのを見送るとふと気づいた
『告白は...?』
自分で何とかしろ,ということか
黒尾さんのニヤニヤする顔が思い浮かんだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
衣舞季(プロフ) - 凄く面白いです(●´∇｀●)続きが気になりますっ！楽しみにしてますね((p>ω<q)) (2015年12月28日 16時) (
レス) id: ca78304b8c (このIDを非表示/違反報告)
夕雨(プロフ) - 新作待ってましたっ , 赤葦くんが出たことに喜びを感じてま(( .. この先の展開が楽しみです .. ! (2015年8月26日 5時) (レス) id: 57f44ee0d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アズ | 作成日時：2015年8月24日 22時
