11話 ある日キスをしたら戻っていました ページ14
『あれ...』
｢戻って...｣
｢ねぇ!?｣『ない!?』
｢あっれー...おかしいな...｣
予想通りにいかなかったのか,木兎さんが首をかしげてる
｢とりあえずもう1回やってみたらどうだ?｣
黒尾さんは冷静に答えた
｢そうだ!そうしよう,じゃあ次は国見と金田一も受け止めろ...っていねぇ!?｣
あたりを見回しても国見と金田一はどこにもいない
｢あー,国見ならコソコソと金田一連れて帰ったぞ｣
｢逃げられたか...｣
『そりゃあ逃げますよ』と心の中で思いながらも口には出さなかった
｢じゃ,赤葦もう1回やろう｣
返事をすると階段を上り,また飛び降りた
─10分後─
｢はぁ...もうこれで何回目だよ...｣
『全く戻りませんね』
10回は軽く超えてるだろう,しかし全く戻らない
またやるかとAさんの後に階段を上った
するとAさんはフラッとバランスを崩し,俺の目の前に落ちてきた
｢やべ...｣
『Aさ...』
俺は咄嗟に階段から落ちるAさんを受け止めようとしたのだが,体の差的に無理でそのまま2人一緒に落ちてしまった
その時,何か唇に触れたような気がした
｢おい,今頭打ったんじゃ...｣
黒尾さんが心配そうに駆け寄ってきた
｢っつー...いってぇなもー...｣
ガバッと起き上がったのはAさんだった
『あ...戻って...る?』
｢お...!?｣
｢や,やったぁぁぁあ!!?｣
Aさんが俺に抱きつく
『へ...?A...さん?』
俺は顔を真っ赤にする,だがAさんはそんなことはどうでもいいらしく機嫌がいい
｢つーかお前ら何で戻ることができたんだ?｣
木兎さんが問う
何でだっけ?
Aさんと顔を見合わせると,なぜか急に顔を赤くした
｢...す｣
『え?何ですか聞こえません』
Aさんに耳を傾ける
｢キスした｣
『...はぁ?』
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衣舞季(プロフ) - 凄く面白いです(●´∇｀●)続きが気になりますっ！楽しみにしてますね((p>ω<q)) (2015年12月28日 16時) (
レス) id: ca78304b8c (このIDを非表示/違反報告)
夕雨(プロフ) - 新作待ってましたっ , 赤葦くんが出たことに喜びを感じてま(( .. この先の展開が楽しみです .. ! (2015年8月26日 5時) (レス) id: 57f44ee0d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アズ | 作成日時：2015年8月24日 22時
