銀ちゃん、結婚してたアルか？！

第参拾肆話 拉致 ページ38

貴方side

あれから数日後。

私は普通の生活に戻っていた。

今日もいつものように着物に着替え団子屋に向かっている時だった。

アパートを出た時からつけられているのはわかっていたけど…。


私に声をかけてきたのは恐らく攘夷志士。

最悪なことにここは人通りの少ない路地裏。
大通りにはあと少しだけど通してくれそうにない。

攘A「お前、戦場の黒姫だな？」

戦争時代の私の異名。

貴方「…知らないわね」

ここは白を切るのが一番。
そう思い知らないフリをすると首筋に刀を向けられた。

攘B「白を切るのつもりか？お前の正体はわかってんだよ!!」

貴方「だから何のことかわからないと……うっ!!」

攘C「うるせぇんだよ」

銀時……

お腹を殴られた私はその男の元へ倒れこみ意識を失った。









銀時side

銀時「あぁ？攘夷戦争英雄狩りだぁ？」

朝っぱらから不法侵入してきた沖田くんと田串くんはどーでもいいことを伝えに来たようだ。

沖田「そうでさぁ。最近、攘夷志士の奴らが戦争時代に活躍した者たちを殺してるらしいんでィ」

土方「オメーも一応、その1人見たいだからな。忠告だ」

にしても

銀時「なんで俺たちが狙われる？奴らが恨んでんのは幕府だろ」

俺がそう言うと沖田くんたちが

沖田「そうなんでさァ。俺たちもそれが謎だったんですけどねィ…。どうやら幕府を倒せないことに苛立ったのか戦争に勝てなかったことに焦点を当てたようでさァ」

土方「んで、戦争に勝てなかったのは参加してた奴らの力不足だと考えた奴らは戦争の英雄たちを襲い始めたってわけだ」

と説明してくれた。

新八「それって、銀さんたちは何も悪くないじゃないですか!!」

神楽「そうアル!!なんで銀ちゃんが狙われないといけないネ!!」

土方「んなの知るか。俺たちもはえーとこ解決しようと調べてる。これ以上、犠牲は出せねーからな」

田串くんがいい終わった時、万事屋の電話が鳴った。

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