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重心がブレることなく、太い腕でしっかりと支えられている。
それはつまり男の子と密着しているということで、お父さんや奏斗くん、奏斗くんのお家の人以外の男の人と関わったことが殆どない私は一瞬でキャパを超えてしまった。
「へ、？はぇ……、？？」
「大丈夫？怪我してない？」
「ひょえ……、」
男の子に対する免疫がないあまり、湯気でも立つのではないか、と思うくらいには真っ赤になっていく私の顔。
そんなことはつゆ知らず、私に心配する言葉を投げかけてゆっくりと立たせてくれる目の前の人。
そんな私と彼は、互いの顔を認識した途端、「「あ、」」と同時に呟いた。なぜならどちら共、目の前の相手が知っている顔だったから。
片や今朝方一目惚れした相手で、片や友達に似た顔立ちの女の子で。相手の心情を知らずとも思わず声が出てしまうのは仕方の無いこと。
「…君、熱あるの？顔凄い真っ赤だよ？」
「そっ、そんな、そんなことないですよ私がちょっと慣れてないだけで熱なんてそんなものありません全然元気ですそれはもうめちゃくちゃ元気です！！！」
「……っはは、そうみたいだね。」
夕日に照らされる彼の顔があまりにも綺麗では？？？好きだが？？？？とブチ切れながら顔の前で手をブンブンと振って慌てて否定する。尚、頬の熱は引いてくれなかった。それどころか多分増した。
そんな私を見た彼は安堵を滲ませた表情でふ、と笑い、つり目がちの瞳を細め、そのまま口を開く。
「君が、奏斗の言ってた妹さん？」
「えっと、奏斗くんのお友達、ですか？」
「そうそう。俺はセラフ・ダズルガーデン。君を迎えに来ました。」
「あっ、風倉Aです！いつも奏斗くんがお世話になってます！あと！私は妹じゃないです！」
「え、そうなの？」
日常的に妹扱いされていたのは知ってるし、私も兄みたいに慕っている。でもまさか周りに私の事を妹だと説明していたとは思わなかった。従姉妹にいもうとってルビ振ってるんだろうけど……それ、私を知らない人には伝わらないよ。
こて、と小首を傾げた彼は非常に絵になるが、勘違いされたままなのは嫌なので簡単に説明する。
すると「びっくりした。奏斗が幻覚でも見たのかと思った。」とあながち間違いでは無いことを言ったのでふふ、と笑いが零れる。
「奏斗くんは私に対してたまに幻覚見るので大正解ですね、先輩！」
「えっ、アイツまじで幻覚見んの？」
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ゆずもち@(プロフ) - 夢宮さん» これくらいだなんて言わないでください！夢宮さんの作品からいつも元気を貰っているのでどうお礼を申し上げたら……！応援ありがとうございます！夢宮さんも更新頑張ってください！✨️✨ (2023年4月3日 23時) (
レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち@(プロフ) - 夢宮さん» わ、夢宮さん！コメントありがとうございますちょっとあの凄くとっても驚いているのですがファン！？ファン！？！？そうだったんですか！？！？嬉しすぎます！！夢宮さんの作品全て読ませて頂いているのでまさかそんな言葉を頂けるとは思ってもみませんでした…！ (2023年4月3日 22時) (レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
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