じゅう に ページ15
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恋というものは日常生活を輝かせる魔法のようなものらしい。
少しつまらないと思っていた国語ですらワクワクとしてしまうほど、昨日から全てのものが楽しくてしょうがない。
ノートの隙間に少しの落書きをしながら板書をし、適当に与えられる問題を解いて、当てられたら答えて。
中学と変わらないそれにもふふ、と頬が緩んでしまう。
セラフ先輩は勉強得意なのかな。得意だったら教えてくれたりしないかな。勉強会と称して二人きりになって、…あぁいや、そんな事したら私が死んでしまう。
朝みたいに、心臓がぎゅんってなって、何を口走ったのか分からなくなってしまう。それは嫌だ。
「…お、チャイム鳴ったな。オリエンテーションはここまで！次回からは授業するからなー。」
「えー！今の授業じゃないんですかー！？」
「絵かきしりとりが授業なわけあるか〜。」
キーンコーンカーンコーン。聞き慣れな音が天井から降ってきた。
それを聞いた先生は緩い動作で口を開き、生徒からの言葉にこれもまた緩い動作で返す。嫌いじゃないなぁ、なんて思っていればじゃあな、とまだまだ緩く手を振って、先生は教室から出て行った。
さて、次の時間の準備、と国語の教科書たちをしまい、あれ次なんだっけ、と時間割を見ようとすればトントン、と肩を叩かれ、「ねぇねぇ！」と後ろから話し掛けられる。
なんだろう、と思って振り向けば何故だかわくわくとした表情でこちらを見ているクラスメイトがいた。え、何？
「風倉さんって先輩とどんな関係なの？」
「……先輩？誰？」
「朝教室まで送ってくれた人だよ！風倉さん顔溶けてたから覚えてないかもだけど！」
「美園せんぱ、待って顔溶けてた？？？」
「風倉ちゃん完全に溶けてたね。」
「へー、美園先輩……美園先輩！？」
先輩ってどの先輩だ、首を傾げればにっこにこーと朝教室まで送ってくれた人、と答えてくれる。
その言葉にあ、となっては？となればワラワラと私の机に集まってくる可愛い系の女の子たち。私の言った"美園先輩"の一言に驚いているようでえー！と口元に手を当てている。
なんでそんな反応するんだろう、とまた首を傾げれば女の子のうちの一人が私の肩を掴んで仲良いの！？と少し怖くなった顔を近づけて来た。
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ゆずもち@(プロフ) - 夢宮さん» これくらいだなんて言わないでください！夢宮さんの作品からいつも元気を貰っているのでどうお礼を申し上げたら……！応援ありがとうございます！夢宮さんも更新頑張ってください！✨️✨ (2023年4月3日 23時) (
レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち@(プロフ) - 夢宮さん» わ、夢宮さん！コメントありがとうございますちょっとあの凄くとっても驚いているのですがファン！？ファン！？！？そうだったんですか！？！？嬉しすぎます！！夢宮さんの作品全て読ませて頂いているのでまさかそんな言葉を頂けるとは思ってもみませんでした…！ (2023年4月3日 22時) (レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
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