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もともと、あまり食に興味を示さないタイプの私は味覚が比較的おかしかったりする。だからこんなに美味しいと思ったことは滅多になくて、思わず恍惚とした表情を浮かべてしまう。
その間にもフォークを持つ手は止まらなくて、頬をゆるゆるとさせながらあっという間にパスタを完食する。
トマトの酸味が殆どなく、野菜のコリコリとした食感がアクセントでとても楽しくいただきました。
「ごちそうさまでしたぁ。」
「お粗末さまでした。いい食べっぷりだったよ。」
「えへ、貴方の作るパスタが美味しかったので。」
「ありがとう。」
にこにこと笑って言うと、彼は口元をふっ、と緩めて小さく笑みを浮かべる。そしてそのままゆっくりと瞼を下ろしてすぐに目を開いた。
私はその動作に目を奪われるような感覚を覚え、推しの顔面強いな、と思いながらぼんやりと見つめていた。するとルビーを蕩けさせたそれとばっちり目が合ってしまい、ごきゅり、と息を飲んでしまう。
最近の夢はこんなにもハッキリで生々しくて、まるで現実だと錯覚してしまうようなものになっていたのか。いや、私の眠りが浅いだけなのかもしれない。セラフ・ダズルガーデンは配信遅い時は凄く遅いから。
「なに、見惚れた？」
「えっ、」
ぽへぇ、と間抜けな顔をして彼を見つめていればクスクスといたずらっ子のように笑って言い放つ。その瞳は先程のものと変わらず未だ蕩けているようだった。
その言葉に大袈裟なくらいに動揺すればまた同じように笑って席を立つ。どうやら食べ終わったお皿と食器を回収してくれるらしい。
流石にそこまではしてもらうつもりはなくて慌てて立ち上がる。けれど「君は座ってて。」と軽く肩を押されて座らされてしまったためどうしたって洗い物を彼に任せる事になってしまった。
決して座らされる過程で当然のように頭を撫でられた事で彼に負けたとかそんな事ではない。
水が流れる音と、穏やかで心地よい温度によって"まだこのままでいたい"という気持ちが頭の中を
いつかは必ず覚める夢。もう二度と、見ることが出来ない幸せな夢。泡沫のように忘れてしまうこの夢に私はまだ、沈んでいたい。
そう思っていたのがいけなかったのか、口が滑るように吐露される"夢じゃなければいいのに"。
え、と思った頃には時すでに遅し。いつの間にか後ろに来ていた彼に顎を持ち上げられ、視界には天井と目を細めている彼が映っていた。
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イズ - ありがとうございます。楽しみにしてます！ (9月9日 16時) (
レス) id: e7957dca7b (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち@(プロフ) - イズさん» コメントありがとうございます。今日明日公開する予定なので少々お待ちくださいませ。 (9月9日 10時) (レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
イズ - はじめまして。いつも楽しく拝読させて頂いています。こちらの続きを読ませていただきたいのですが、当方中国に在住のためTwitterの登録ができずフォローさせていただくことができません。今後作品を公開される予定はありますでしょうか？ (9月9日 3時) (レス) id: e7957dca7b (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち@(プロフ) - どーなつさん» コメントありがとうございます。パスワードですがTwitter(X)をフォローの上、ツイート(ポスト)内容を確認してからDMかましゅまろにてご連絡ください。 (9月5日 19時) (レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
どーなつ - 推しに拐われた２の方でパスワードが分からず読めないのですが、どうしたらいいでしょうか。教えてほしいです。 (9月5日 18時) (レス) id: 185f957abc (このIDを非表示/違反報告)
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