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お腹空いたかと聞かれてもすぐに答えることが出来るほど私の頭は回っていない。酸欠になっていたということもあって尚更だ。
彼が落ち着かせるように頭を撫でてくれたから呼吸はすぐに落ち着いた。その状態で自分の今の空腹状態を意識してみるも、そこまで何かを食べたい、という感覚はなく、でも一応食べた方がいいだろうな、という、例えるならおやつタイムによくあるような感じだった。
「あんまり空いてない、です。」
「ん〜…そっか。」
「……？？？あの、なにして、」
「ちゃんと捕まってて。」
「えっ、…えっ！？！？」
私のなんとも言えない返答を聞いた彼は見下ろすのを止め、未だベッドの上に寝っ転がったままの私の背中に手を挿し入れた。そのままグイッと起き上がらせ、彼の肩口に頭を乗せられる。
なんでこんな事をするのか、彼は何をしたがっているのかが分からず、訳の分からないまま言われるがままに彼の服をきゅっと掴む。すると彼はもう片方の手が掛かっていた布団をぺろんと捲り両足を抱えるようにして自信に引き寄せた。
え、と思った時は既に遅く、昨日と同じように抱え上げられてしまっていた。
違うところと言えばお姫様抱っこではなく、片手で持ち上げられるような、言うなれば小さな子供を片手で抱えるようにされている。
「あ、お、下ろしてください……！」
「やだ。」
「なんで！？」
「このほうが目線同じだから。」
「……ほんとだ…。」
いきなり高くなる視界が怖くて反射的に彼に引っ付く。それが嬉しかったのか口元を綻ばせた彼はふわりと笑って私を見つめる。
恥ずかしくなったので下ろして、と言うも間髪入れずに却下され、またもや嬉しそうにして言葉を言い放つものだからつい仕方ないか、と納得しそうになる。
いやいやいや。目線を同じだからといって納得しちゃいけないだろう。推しの100万点の笑顔は需要がありすぎるけど、これはだめだ。流されるな。
首を小さく振って、流されかけた思考を取り戻す。そしてやっぱり下ろして欲しいな、と伝える為に口を開く。が、その前に彼が不思議と立ち止まっていることに気付き、伝えるはずの言葉は疑問へと変わった。
「…どうしたんですか？」
「ちょっと物足りないなって思って。」
「なにが？？」
「…ごめん、痛いかも。」
「は、？」
そう言うと彼は私の耳裏に唇を寄せる。そのままふに、と触れてきたと思えばチクリと鋭い痛みが一瞬走った。
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イズ - ありがとうございます。楽しみにしてます！ (9月9日 16時) (
レス) id: e7957dca7b (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち@(プロフ) - イズさん» コメントありがとうございます。今日明日公開する予定なので少々お待ちくださいませ。 (9月9日 10時) (レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
イズ - はじめまして。いつも楽しく拝読させて頂いています。こちらの続きを読ませていただきたいのですが、当方中国に在住のためTwitterの登録ができずフォローさせていただくことができません。今後作品を公開される予定はありますでしょうか？ (9月9日 3時) (レス) id: e7957dca7b (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち@(プロフ) - どーなつさん» コメントありがとうございます。パスワードですがTwitter(X)をフォローの上、ツイート(ポスト)内容を確認してからDMかましゅまろにてご連絡ください。 (9月5日 19時) (レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
どーなつ - 推しに拐われた２の方でパスワードが分からず読めないのですが、どうしたらいいでしょうか。教えてほしいです。 (9月5日 18時) (レス) id: 185f957abc (このIDを非表示/違反報告)
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