▢不破湊 ページ9
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「あ、えっと…？」
「俺、きみのクラス探してこよっか？」
「…いいの？」
「おん。なんか急いでるっぽいし早めに知っといた方ええんやろ？」
「じゃあ、お言葉に甘えて。私、栗空Aっていうんだ」
「へ〜、Aちゃん……可愛ええ名前やな。俺は不破湊。よろしゅうね」
いきなり名前呼び……強いぞ、コイツ……っ！
まぁこれももちろんの事知ってましたけどね。ヒロインの事も最初から名前で呼んでたし。
彼の攻略難易度は星３。難しすぎず、簡単過ぎない。まさに女の子に慣れてそうって感じ。けど実際のところは本命に奥手で、ウブになっちゃうってのが不破ルートの美味しいところ。
私が何度画面の前で感涙しかけたことやら。
そう思っていると彼は私の名前を発見したらしく、アメジストそっくりの瞳をキラキラ輝かせていた。
「Aちゃん、俺と同じクラスやったよ」
「そうなの？」
「そ。あともちさんの名前もあったし…今年も楽しくなりそ〜」
ニコニコと嬉しそうに笑って私の手を握ってくる不破くん。それに対して私は心の中が驚きでいっぱいで、目をぱちくりとするしかなかった。
ヒロインと同じクラスなのは剣持刀也さん、不破湊さん、そしてイブラヒムさんの３人だった。女の子も含めるともっと増えるんだけど、他のクラスに比べて攻略対象が少なかったのを覚えている。
そこに私という名のサポートキャラがいるなんてそんな、そんなの………っ！
「最高すぎ……」
「Aちゃん？」
「なんでもない。気にしないで」
「……？まぁ、そう言うんなら気にしないけど……それよりAちゃん、」
「ん？」
「せっかく同じ教室やし、一緒に行かへん？」
首をこてりと傾げ自分の顔の良さを最大限に活用する彼。私はこの後の展開を考え、その誘いに頷いた。
……ところで。
「この手なぁに？」
「Aちゃんと仲良くなったしょーこ！」
「ぇえ……？」
不破くんと一緒に教室に入る展開ではあるけど、手を繋いでた描写なんて無かったよ……？
▪▪▪
小さな手をきゅう、と握って廊下を歩く。左にいる栗色の彼女は困惑しながらも一緒に歩いてくれている。
栗空Aちゃん。俺は彼女の事を一方的に知っていた。
何故ならもちさんが彼女の話をよくしているから。…多分、全部無意識なんだろうけど。
その時の表情は酷く優しくて、まるで彼女に恋してるようで。
羨ましいと、思ってしまった。
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ゆずもち@(プロフ) - くるみさん» コメントありがとうございます。やらかしてましたー！すみません！それとコメントが引っかかってしまうので消させていただきます…！すみません！ (2023年4月30日 12時) (
レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち@(プロフ) - あからみさん» コメントありがとうございます。大丈夫そうかな？と思ったので外しました！ (2023年3月13日 0時) (レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
あからみ - うっひょうぃ！！！！！！！！！パスワード外れてまた見れるぅぁぁぁぁあ！！！！！！！！！ (2023年3月5日 19時) (レス) id: 4aa51a475e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち@(プロフ) - 結葉さん» ボードに表示しないです…！すみません(--;) (2023年2月8日 14時) (レス) @page32 id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - パスワードはボードに表示しますか？ (2023年2月8日 1時) (レス) id: d9ce17d90a (このIDを非表示/違反報告)
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