▢三枝明那 ページ40
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頭の中がこんがらがっていたとはいえ同級生や後輩がいる前でガチ泣きしたって恥ずかしくない？私は恥ずかしいよ。なんならスライディング土下座決めて切腹したい気持ちもある。
消毒の利いたこの部屋で、私は丸椅子に座り、そして白い机を挟んだ先には同じく丸椅子に座っている黛くんと不破くん、そして攻略対象の１人で泣き止む寸前まで迷惑をかけてしまった三枝明那さんがいる。
赤と白のメッシュがチャームポイントで、はねっ毛のある黒髪と限りなく美しい冬の青空を思わせる瞳が印象的。そんな彼の攻略難易度は星４。ちょこっとメンヘラ気質があるけれど、「先輩！」と人懐っこい犬みたいに呼ばれればそれはどうでも良くなってしまう。私もそうだった。
視界に入れたい、先輩って呼ばれたい、猫可愛がりしたい。そんな事を思いながらも実行出来ずにいるのは大きな羞恥心で押し潰されてしまいそうな気分だから。
濡れたタオルで包まれた保冷剤を目元に当てて顔を隠すようにしていなければアクション映画の如く窓をぶち破ってこの場から逃げていたよ。
「栗空さん」
「…はい」
「耳赤いよ」
「っ！？！？」
「わぁ耳ばっちーんした。痛そ」
「顔も隠さなきゃ意味ないんじゃ…？」
黛くんに言われて慌てて両耳を隠せば今度は顔が見えてしまって赤く染った頬が３人の目に映ってしまう。
ある意味頭隠して尻隠さず、だ。文字だけなら今の状態とそっくりである。なにこれ辛い。
机に落ちてしまった保冷剤とタオルで目掛けておでこをビタンッ、と下ろせばなかなかに痛かったものの顔を隠せるし目元…ではないけれど冷却できるので一石二鳥な気がする。
「今の音からして痛くない？」
「痛いよ！」
「顔伏せながら自信満々に言うことじゃないよね」
「別に顔隠さんでもええやん。Aちゃん可愛ええんやし俺もうちょっと見てたかったな〜？」
「人の心には羞恥心というものがあるんだよ」
「あっ可愛いことは否定せんのやな」
「弟たちに紳士教育した結果言われ慣れましたね」
「……先輩の弟さんっていくつですか？」
「え？今年14歳と今年９歳の双子、だね」
「なるほど……」
「ごめん殆ど初対面だから控えなきゃなってのは分かってるんだけど今何考えたきみ？？？」
流石にそれはいただけないな？と思いガバッと頭を上げると、キョトンとしたターコイズブルーと目が合う。
パチパチと驚くように瞬きを繰り返した彼はふわりと口元を綻ばせた。
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ゆずもち@(プロフ) - くるみさん» コメントありがとうございます。やらかしてましたー！すみません！それとコメントが引っかかってしまうので消させていただきます…！すみません！ (2023年4月30日 12時) (
レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち@(プロフ) - あからみさん» コメントありがとうございます。大丈夫そうかな？と思ったので外しました！ (2023年3月13日 0時) (レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
あからみ - うっひょうぃ！！！！！！！！！パスワード外れてまた見れるぅぁぁぁぁあ！！！！！！！！！ (2023年3月5日 19時) (レス) id: 4aa51a475e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち@(プロフ) - 結葉さん» ボードに表示しないです…！すみません(--;) (2023年2月8日 14時) (レス) @page32 id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - パスワードはボードに表示しますか？ (2023年2月8日 1時) (レス) id: d9ce17d90a (このIDを非表示/違反報告)
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