▢お昼 ページ31
.
やっべなんも頭に入ってこない。さっきの事と、眠気も相まって右から左へと全てが綺麗に抜けてってる。
それでも頭はなんとか働いているのか手と口が動く動く。サラサラとシャーペンが動き、レポートが勝手に書き上がっていく。
そしてレポートが完成した頃には丁度よく授業が終わった。
自分で言うのもあれだけど私ってハイスペック過ぎない？ここまで出来るように努力と努力と努力と努力を重ね続けてきた甲斐があったよ。
ドジのユウを支えられるように、守れるように、攻略対象以外とくっつかないように、家族のそばにいれるようにって毎日頑張って良かった。やっと今年でその頑張りが報われる…！
心の中で全力の勝利ポーズ。しかし眠い。ただひたすらに眠い。お昼ご飯食べたら寝るわこれ。
「Aちゃーん？」
「ん…ユウ…？」
「今日のお昼、約束してるんでしょ？そろそろ行こう？」
「……忘れてた」
昨日のお昼、叶先輩とご飯食べる約束してたんだった。約束取り付けられたって表現が正しいけど。
緩慢な動きでランチバッグを取り出し、ユウにグイッと手を引っ張られる。それに抵抗せずにされるがままでいるとガヤガヤとした廊下を歩かされる。昼休みということもあり学年入り乱れての話し声が聞こえた。
食堂に着き、ほんの少し目が覚めた私はミルクティーの彼がいないか探すために辺りをキョロキョロ見回す。
ユウには「約束してる人って誰？」と聞かれた為「叶先輩」とだけ言ってふぁ、と欠伸を１つした。
驚いた表情をした彼女を横目に叶先輩どこだろう、と欠伸のせいで滲んた視界でまた探し出す。
ここにいないのかなぁ、と思い始めた時、頭１つ分高いところから影か掛かる。
パッと見上げればそこには探していた人物がニコリと笑顔で私の名前を薄い唇で紡いでいた。その笑みは天使の微笑みと称されるもので、それを見た私は
「ふふ、Aちゃんの寝不足なの？かわいいね」
「ま、まぁ寝不足ですね」
「そっかぁ。ちゃんと寝なきゃお肌に悪いよ？…こっちの女の子は昨日言ってた幼なじみさんかな？」
「はい、幼なじみです」
ぴえ、女子力の塊発言された…。そう思っていると彼の視線が隣に移っていく。
疑問に肯定し頷けば当然のようにして名前を聞かれた。
よし、そのまま興味を示してくれ。イレギュラーは嫌だ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1063人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆずもち@(プロフ) - くるみさん» コメントありがとうございます。やらかしてましたー！すみません！それとコメントが引っかかってしまうので消させていただきます…！すみません！ (2023年4月30日 12時) (
レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち@(プロフ) - あからみさん» コメントありがとうございます。大丈夫そうかな？と思ったので外しました！ (2023年3月13日 0時) (レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
あからみ - うっひょうぃ！！！！！！！！！パスワード外れてまた見れるぅぁぁぁぁあ！！！！！！！！！ (2023年3月5日 19時) (レス) id: 4aa51a475e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち@(プロフ) - 結葉さん» ボードに表示しないです…！すみません(--;) (2023年2月8日 14時) (レス) @page32 id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - パスワードはボードに表示しますか？ (2023年2月8日 1時) (レス) id: d9ce17d90a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
