▢心配 ページ17
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「え、渡会くん？」
よく通る声が後ろから聞こえ振り向いてみるとそこにはつい数時間前に会ったばかり後輩がにこーっとした笑みを浮かべて私に近付いて来ていた。
太陽みたいに眩しい笑顔だな。キンキラキンに輝きすぎないちょっと。
キョトンとした私の隣に来た彼は私と目が合うと気恥ずかしそうにして頬を指で掻く。
私は彼がどうしてここにいるのかさっぱり分からなくて「どうしたの？」と聞いてみた。すると彼はまた恥ずかしそうにしてゆっくりと口を開いた。
「俺、せんぱいが倒れた時めちゃくちゃ心配になって、」
「うん」
「だから休み時間になったら会いに行こうかなって思ったんすよ」
「うん」
「でも俺せんぱいの名前もクラスも知らないし、今日会ったばっかの奴が会いに行ったら怖いだろって奏斗、ぁ、友達に言われて、」
「あ〜…」
「だけどやっぱり心配だから顔だけ見て帰ろ〜って思って、」
「…声かけちゃったんだ？」
「はい…元気なの見て安心したら、かけちゃいました、ね〜…」
そう言って半分照れ、半分しょげて、私の顔を窺うようにしてチラチラ見てくる渡会くん。そんな渡会くんに私は心中荒ぶっていて、これを表に出さないように必死に耐えていた。
自他ともに認める後輩厨にそんな可愛いことしちゃダメだよ甘やかしたくなるでしょばか！！！！
幻覚だと分かっているのに垂れた犬耳が見えて本能が撫で回したいです！！！と叫んでいる。前世の部活は犬飼ってたから犬派よりなんだよ。可愛いな。
心配だからと会いに来てくれた事が嬉しくて口元がへにゃりと緩んでしまうけど、後輩可愛いの気持ちが爆発しないように力ずくで抑えている私は目の前の彼が私の表情を見て固まっている事に気付かなかった。
熱が籠った瞳で、赤く染った頬で、小さく息を飲む姿を見てしまえばきっと、この世界がどこかおかしくなっている事に気付けたかもしれないのに。
やっとこさ抑え込めた時にはその姿は既に元に戻っていて、パッと顔を上げると何かの覚悟を決めた顔つきをしていた。
へ、と間抜けな声を出すと、ずいっと顔を近付けられて思わず後退る。
「あの！名前教えてくれませんか！」
「く、栗空A、です」
「Aせんぱい！」
「ほぁ！？」
「雲雀って呼んでください！」
「エッ」
「お願いします！」
「……ひ、雲雀くん、でいいのかな…？」
「っ、はい！」
言われた通りに呼ぶとぱぁっとした笑顔を見せる雲雀くん。可愛い。
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ゆずもち@(プロフ) - くるみさん» コメントありがとうございます。やらかしてましたー！すみません！それとコメントが引っかかってしまうので消させていただきます…！すみません！ (2023年4月30日 12時) (
レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち@(プロフ) - あからみさん» コメントありがとうございます。大丈夫そうかな？と思ったので外しました！ (2023年3月13日 0時) (レス) id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
あからみ - うっひょうぃ！！！！！！！！！パスワード外れてまた見れるぅぁぁぁぁあ！！！！！！！！！ (2023年3月5日 19時) (レス) id: 4aa51a475e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずもち@(プロフ) - 結葉さん» ボードに表示しないです…！すみません(--;) (2023年2月8日 14時) (レス) @page32 id: 893f10864f (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - パスワードはボードに表示しますか？ (2023年2月8日 1時) (レス) id: d9ce17d90a (このIDを非表示/違反報告)
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