もののけ者の子2 ページ2
安田side
結局昨日は全然眠れへんかった･･･
朝早くに大倉にモーニングコールして、すぐにAちゃんの家に直行！
ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ
安「Aちゃーん、来たよー」
忠「・・・あれ？返答ないね」
ｶﾞﾁｬ
ドアが開いたと思ったら、出てきたのは真っ白なオオカミさんやった
この子は、Aちゃんが飼ってるオオカミのバルバロスくん。通称バルちゃん
忠「あれ？バルちゃんやん。ご主人様どうしたん？」
狼1「ハァ」
安「どうしたん？元気ないなぁ」
ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
狼1「ガゥ」
忠「バルちゃんが嫌がらない！？」
安「いつも嫌がってへんよ！」
狼1「グルルゥ」
ｽﾘｽﾘ
安「・・・確かに、こんなに積極的なんは珍しいけど」
狼2「ガゥ」
不思議に思っていると、奥からもう一匹オオカミさんが来た
忠「あれ？もう一匹おるやん」
安「ほんまや！おいで〜」
狼2「ガルルルル．．．」
安「ん？あの挑戦的な眼差し･･････あっちがバルちゃんや！」
忠「そう？違いはわからんけど、まぁ態度で見るならあっちかな？」
安「ほなこっちの子って誰？あ、バルちゃんのお嫁さん？」
バル「アゥ゛!!」
安「うわっ！」
ﾍﾟｼｯ
忠「怒らすからやで」
どうやら怒らせちゃったみたいで、牙むき出しのまま全速力で向かって来たバルちゃん
でも噛み付かれる前に、もう一匹の子がチョップで制してくれた
安「この子おらんかったら、絶対噛み千切られてた･･･」
忠「てか、Aちゃんどうしたんやろ？全然出てこおへんし」
安「とりあえず上がらせてもらう？」
忠「そうやな」
安「Aちゃん？来たでー」
狼「アゥ」
忠「Aちゃんどこにおるか知っとる？」
カツカツ
安「ここ？」
忠「バルちゃん案内してくれへん？」
バル「ワウ」
この鳴き方は了解の意味
すぐに立ち上がって歩き出したと思ったら、もう一匹の子の隣に座った
安「奥さんと仲良いのはわかっ…」
ｷﾞﾛｯ
安「ご、ごめん」
忠「Aちゃんの場所やで？」
ツンツン
鼻で隣のオオカミを突く
ｺｸｯ
頷くもう一匹の子
２「え？」
大倉も同じ事を思ったらしい
安「A、ちゃん？」
狼「ワン」
忠「センチュリートゥエンティ？」
狼「ワン」
安「何言わせてん」
忠「ごめん、一回やってみたかってん」
狼「ハァ」
前足で目を覆いながらため息をつくオオカミさん
これAちゃんなん･･･？可愛いんやけどっ！！
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作者名：∞山神風∞ | 作成日時：2017年1月20日 1時
