緑と赤の天才さん5

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昴の車を尾行していた莉桜の乗る車でも、十五年前のことについて話し合っていた





「その後、一人目と二人目の被害者は無事釈放されたが、、、、
なぜか彼らは犯人について口をつぐみ、捜査への協力を拒んだ」




後部座席のジェイムズが神妙な面持ちで語ると、
そりゃそうだ、と内心突っ込みながら隣の莉桜は窓の外を眺めながら口を開いた




「犯人は日本人だったんでしょう？ポストンですし職人をしていた「石原誠」という男
妻子持ちだったらしいしかわいそうね」





莉桜の言葉にジョディが関心したような声を上げるのと同時にジェイムズは、うむ、とうなずいた





「彼は被害者たちが参加していたWSGのパーティーにいた。さらに三人目の被害者が撃たれた時も彼は近くにいた。そして見つかった凶器からも彼の指紋が検出されている。」

「でも、FBIに逮捕された石原は容疑を否認してたんでしょ？」

「え？」





莉桜のはなった言葉にジョディは思わず後ろを振り返った





「犯行動機はWSGの商業化に抗議するテロだったと聞いていますが、、、」




ジェイムズは無言で小さくうなずいた




「トップが拉致された会社がその後すぐWSGのスポンサーから降りたためそう思われている」

「だいぶ非難されたらしいね、アメリカらしいや」

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