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『食べた！』
「おまえ食いすぎじゃね？太るぞ？」
『行け降谷、松田に羽交い絞めだ』
「よし」
「ちょ！ゼロはダメだ！」
悲鳴を上げているジンぺー君はほっておいて、私はキッチンに向かった
『皿洗い、手伝うよヒロ君』
「え？大丈夫だよAも疲れてるでしょ？」
『んーん、やりたいの、いい？』
「そういわれるとかなわないな」
『それはどうも』
腕をまくってヒロ君の洗ったお皿をゆすぐ作業を始める
「名古屋ってもしかしてあのリニアの事件にかかわった？」
『半ば強制的だったよ、来いって言われて行ったらなんかいつの間に名古屋にいたし』
「あはは、ライらしいね」
『ねぇそれ』
いったん手を止めた私を見てヒロ君も手を止めた
「なに？」
『いや、なんで二人は今もあいつらにつけられた名前で呼ぶの？』
「ああ、それね」
再び手を動かしながらヒロ君はどお子か遠い目をしていた
「おれは赤井秀一という人物を知らないし、向こうも俺という人物を知らない、だからかな？」
『へぇ、でも私、スコッチ好きだよ？』
「酒飲んだことないんだろ？」
『飲んだことないよ？でもきっと、一生飲まないよ』
ほい、とお皿を手渡しされ、はい、と返しながらそれをゆすぐ
『でもあなた、そのライにいまっまで何人手にかけたか聞いたことがあったんだよね？』
「あったね、」
『なんて答えられた？』
「手で数えられる以上は数えてないって」
『へぇ、あの人はライの時も大して変わらないんだ』
シンクの中にあふれかえっていた食器を残さず洗い来ると、手を洗って袖を元に戻す
所詮この人たちはきっと、人を殺していたのは自分ではなく『スコッチ』や『ライ』、『バーボン』だと、思いたいだけなんだろうに
人を救うために人を殺す
優しい人間は自分をよく攻めるから、人を殺した自分を見て、どこまでも苦しむんだろう
皮肉なものだ、自分の姉にもその言葉は帰ってくる
『カーディナル』と『宮野紫音』は、同一人物だ。
ただ彼女も、警察官ではないけど、人を守るために人を殺していた
『ねえヒロ君、ちょっとしゃがんで』
「え？」
そういいヒロ君を床にしゃがませる
『じゃあ、そろそろ』
タオルで手を拭くと私はヒロ君をそっと抱きしめた
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aoi01171993(プロフ) - ありがとうございます、思いえがいていたお話になるかはわかりませんが作らせていただきます (1月22日 17時) (
レス) id: 540323b136 (このIDを非表示/違反報告)
さつまいも - こんにちは！とても面白い作品ですね。できればでいいですが、警察学校時代に夢主ちゃんが幼児化したお話が見てみたいです。 (1月20日 22時) (レス) id: 3adbd7e5e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンネ | 作成日時：2023年12月10日 2時
