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『終わった終わった、成功だね』
「やったねA!」
のんきにハイタッチをして二人は喜びを分かち合った
「流石A!少ない情報から犯人の行動を特定なんてね!」
『さすが吉君!先の先のまた先くらいを呼んでたね!』
井上治、今回の事件の共犯者だったそいつが抱いていた感情は、私も持っていたものだった
復習に飢えた人間ほど滑稽なものはこの世にないだろうに
_______
東名高速道路を走るマスタングの中、赤井のスマホからジョディの声が聞こえてくる
「犯人のほうからやってくるなんて、いったいどんなマジックを使ったの?シュウ」
「マジックじゃない、将棋だ」
赤井はそう言って、さっきまで秀吉の座っていた、今は明らかに不機嫌そうなAの座っている助手席をチラリと見た
赤井の答えにジョディは「将棋?」と不思議そうに聞き返してきた
「ああ、こっちには日本一、いや、
世界一のブレーンがいるんでね」
そういって後部座席を振り返った。
後部座席の由美の隣には、肩を寄せて幸せそうに眠る秀吉の姿があった
『これは、、、吉君とかわいい義妹のためであって、決して好き好んであんたの隣に座ってるわけじゃないから』
「それは相変わらず、手厳しいな」
『うっわ、、、』
笑みを浮かべる赤井を見てAは寒気を覚え、ドアにへばりつき最大限赤井から離れることにした
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aoi01171993(プロフ) - ありがとうございます、思いえがいていたお話になるかはわかりませんが作らせていただきます (1月22日 17時) (レス) id: 540323b136 (このIDを非表示/違反報告)
さつまいも - こんにちは!とても面白い作品ですね。できればでいいですが、警察学校時代に夢主ちゃんが幼児化したお話が見てみたいです。 (1月20日 22時) (レス) id: 3adbd7e5e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リンネ | 作成日時:2023年12月10日 2時