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キャメルの車は、県道109号を走る、犯人であった白鳩舞子の共犯者である井上治の車を追っていた





「キャメル、あなたの腕なら大丈夫ね?」

「はい、ただしかし、このあたりの土地勘はありません」

「大丈夫、ナビは私が」

「いや、それはこちらがやる。その辺の地図はすべて記憶した

そうだな?」





ハンドルを握った赤井は、助手席に座っている秀吉と、後部座席由美の頬をつついているAをチラリと見やった
スマホを着物の袂にしまった秀吉は、穏やかな顔をして眼鏡をはずし、静かに目を閉じる





『いったでしょう?もうすべて私の掌の上だって』

「ああ、見えたよ勝ち筋が」






目を開いた秀吉とAがそう言うと、秀吉は袂から扇子を取り出し軽く頬にあてた。そして再び目を閉じ、扇子を鼻先にあてる





「まず攻め方を二手に分けて」

「ジョディとキャメル、二手に分かれろ」






「赤井君、二手に分かれたぞ」

「次はどうするの?シュウ」






東名高速道路を走るマスタングの助手席に座った秀吉は、鼻先に触れていた扇子をはなした






「一はそのまま」

「キャメルはそのまま追え」

「二は今から言う地点で待機」

「ジョディは今から言うところで待機だ」

「え?待機?」





秀吉の指示を赤井が伝えると、ヘッドセットからジョディの驚いた声が聞こえてきた





「変則型の詰将棋です」

『私将棋得意!』





扇子を開いた秀吉は、小刻みのいい音を立てて扇子を閉じた





「これなら五手で詰める」

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aoi01171993(プロフ) - ありがとうございます、思いえがいていたお話になるかはわかりませんが作らせていただきます (1月22日 17時) (レス) id: 540323b136 (このIDを非表示/違反報告)
さつまいも - こんにちは!とても面白い作品ですね。できればでいいですが、警察学校時代に夢主ちゃんが幼児化したお話が見てみたいです。 (1月20日 22時) (レス) id: 3adbd7e5e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リンネ | 作成日時:2023年12月10日 2時

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