197 ページ19
それから少しして、また沖矢さんのスマホに着信があった
「坊や、なにがあった?」
「ちょっと病院でトラブルに巻き込まれちゃって」
「無事ならいい」
その着信はさっきまで応答のなかったコナン君からだったらしい
「でも、ジョンさんが誘拐されてしまった、それからきっと莉桜もつれてかれた」
「なに?」
沖矢さんは驚いて目を見開いた
ジョンさんはまだしも、お姉ちゃんが誘拐ともなれば相当なことが起きたのだろう
「ジョンさんにつけた発信器の追跡をたどると、ジョンさんは今、空港からの一本道を抜けておそらくトリトン大橋へ、追える?」
「ああ、、、
Aナビを」
『私のことなんだと思ってるの?東京に住んでる私が名古屋の地図を暗記してるとでも思ってるの?』
「ああ、頼んだ、」
、、、なんで私が世界中の道路暗記してること知ってるのよ
昴の車はジャンクションを通過して、名港トリトンの西の赤い橋、名港西大橋を渡った
三車線の道路を縫うようにして次々と車を追い越してゆく
『道路標識、守ってる?』
「守っていないが?」
『腹立つわね』
ふとAがルームミラーに目をやると、車両の間をすり抜けるようにして猛スピードで走ってくるバイクが見えた。空港の駐車場で飛び出してきたバイクだ
『あのバイクにメット、、、まさかね』
「どうした?」
『なんでもない、こんなとこにいるわけないもん』
頭に浮かんだ疑念を打ち払ったAは、目をつむり、ナビをつづけた
40人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
aoi01171993(プロフ) - ありがとうございます、思いえがいていたお話になるかはわかりませんが作らせていただきます (1月22日 17時) (レス) id: 540323b136 (このIDを非表示/違反報告)
さつまいも - こんにちは!とても面白い作品ですね。できればでいいですが、警察学校時代に夢主ちゃんが幼児化したお話が見てみたいです。 (1月20日 22時) (レス) id: 3adbd7e5e3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リンネ | 作成日時:2023年12月10日 2時