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一瞬、その言葉の意味が分からなかった
赤信号で車が止まった、それと同時に私はそいつの胸ぐらをつかんだ
『は?』
嫌いだ、大嫌いだ、赤井秀一は、私の妹を奪った、私の嫌いな人間だ
何でそんな目で見るの?その、明美と同じ色をした緑の目で、なんで私のことをそんな風に見つめるの?
どうせまた思ってるんだ、全部自分のせいにすればいいと、私が自分を責めるくらいなら全部自分を憎めと
私はあんたをこんなに憎んでるのに、なんであんたは昔から、お姉ちゃんがいなくなったあの日から、私をそんな目で見つめるの?
『、、、、、、、、嘘つき』
涙がこぼれ堕ち、私はその場にしゃがみ込んだ
「そうだな」
『私はあんたが大っ嫌い』
「ああ、」
『いつも、私がどんなにあんたを嫌っても私を守ろうとする』
「、、、」
『、、、、、、嘘付きだ』
手を離すと、車はまた動き出す。
私は涙をぬぐうことはせずに椅子に座った、
変わらないもの
「永遠なんてない」
誰かが口癖のように言っていた言葉
「どんなにお前が俺を嫌い、憎もうとも、俺は永遠にお前の兄だ」
『なにそれ、のろい?』
「ああ、お前にかかった呪いだ」
『うわぁ、最悪』
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aoi01171993(プロフ) - ありがとうございます、思いえがいていたお話になるかはわかりませんが作らせていただきます (1月22日 17時) (レス) id: 540323b136 (このIDを非表示/違反報告)
さつまいも - こんにちは!とても面白い作品ですね。できればでいいですが、警察学校時代に夢主ちゃんが幼児化したお話が見てみたいです。 (1月20日 22時) (レス) id: 3adbd7e5e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リンネ | 作成日時:2023年12月10日 2時