一人だけなんて選べません。 PART２ 【ONE PIECE】

涙は頬に落ち… ページ10

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二人が出て行ったあと


沈黙を破ったのはナミだった


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ナ「ごめんね。」


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ナミはその一言を言うと


一筋の滴を零した


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そんなナミの姿に何もできず


ただ見守ることしかできない私が


すごくもどかしい


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あ「ごめん…ナミ。何があったの？」


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ナミは涙を拭きながら


顔を上げた


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ナミのこんな顔、初めて見た


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いままで、泣き顔なんて見たことない


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そのナミが今、目の前で泣いている


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病気？ケガ？


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ナミに対して悪い予感ばかりが、頭に


浮かんでは消えて…


浮かんではまた消えて…


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ナ「……ルフィが…好き……だったの…。」


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だからその言葉を聞いたときは


意味が分からなかった


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そしてまた一つ


ナミの頬に滴が零れる


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