一人だけなんて選べません。 PART２ 【ONE PIECE】

脳裏をよぎるのは… ページ9

・


サンジside


・


・


・


サ「ルフィお前…、本当にいいのかよ。」


・


・


壁にもたれかかり、煙を吐きながら聞いた


・


・


ル「いいんだよ、Aのためだから。」


・


・


・


Aのためだから…か


そんなこと俺も言ってみてーな(笑)


・


・


・


・


ル「なぁサンジ。」


サ「なんだよ。」


・


・


・


・


・


ル「お前…Aが好きか？」


・


・


ルフィが空を見上げながら言った


・


・


・


それにしても、やけに刺さる言葉だな


・


『Aが好きか』って


・


ルフィに言われると余計だな(笑)


・


・


ル「……サンジ？」


・


・


不意に黙りこんだ俺を心配したルフィが言った


・


ル「言いにくいなら言わなくて―――」


・


・


サ「好きだよ。」


・


ルフィの言葉をさえぎるように言ったその一言は


頭の中に嫌というほど響いた


・


・


ル「そっか。…俺もだ。」


・


・


・


そう言いながら笑ったルフィに


俺、こんなやつと喧嘩してたのか。って少し呆れ笑いをした


・


・


・


ル「Aは俺がもらってくぞ。」


サ「…そりゃこっちのセリフだ。」


・


・


ルフィに蹴りを入れると


軽々とよけられた


・


・


ル「まだまだだな(笑)」


サ「その言葉、

　 お前とあのクソマリモだけには言われたくないけどな。」


ル「ハハッ」


・


・


・


俺…こいつから奪いとれっかな…


・


・


少し脳裏をよぎって、不安になった


・


・


けど、俺がAを好きだって気持ちは


絶対に誰にも負けないから


・


覚えてろよ。(笑)


・

涙は頬に落ち…→←真実

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す