一人だけなんて選べません。 PART２ 【ONE PIECE】

『好きだから』 ページ14

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サ「なあ…」


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その言葉の先が


私には分かるような気がした


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サ「俺の言葉…どう考えてる？」


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なんでだろ


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サンジに撫でられて嬉しいのに


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『好きだ』って言ってもらって嬉しかったのに


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心が罪悪感であふれてて



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罪悪感なんて、感じちゃ駄目なのに


駄目なのに…


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サ「まだ……決められない…か……」


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胸が


苦しくて


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サ「…ほらっ…泣くなって…」


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ごめん、って言いながら


涙を零しはじめた私の肩を


サンジは抱き寄せた


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サ「お前は悪くないって。

　 同時に好きになった俺らのせい。」


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―――――だから泣くなよ………な？


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小さくうなずいた私を見ると


サンジは立ち上がった


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サ「俺…答えが出るまで…


　 ずっと待つよ」


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サ『…好きだから』


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そう言って残念そうに笑ったサンジ


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あー


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私は泣き虫だ


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今更ながらにそんなことも思って


自分が情けなくなった


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こんな私は…


どうすればいい？


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