こーじくんとたこ焼きとわたし (ページ2)

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向井康二高校二年生朝は弱い

「おはよーー！！」
「わっ、びっくりした。おはよー」

遅刻常習犯というわけではない。
朝食のたこ焼きを作る時間を作ることができないのだ。

「今日は何焼き？」
「今日はハニートースト焼き」
「朝から最高！さすがAちゃん！」

朝はご飯派の私だったが向井くんと出会ってからたこ焼き派になってしまった。

家から学校が徒歩10分の私は
学校に登校するや否や向井くんのロッカーからたこ焼き器を借りて朝食を作っている。

たまに早起きに成功した向井くんと一緒に作ることもあるが、最近は成功率が少ない。

「そういえばさー、前ネットを見てたらたこ焼き器で焼きおにぎり作れるみたいなんだけどさ、やってみようよ！」
「それは、考えになかった…」
「Aちゃん、ご飯派だもんねー。僕たこ焼き派だけど」

ンフフと笑いながらハニートーストたこ焼きを食べては喜んでいる。

そうか、たこ焼き器で焼きおにぎりか…

想像してみたら笑みが溢れてしまう。

私もいつのまにか、たこ焼きの虜である。