ルドベキア～2～【3150組】 (ページ45)

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『Aちゃん、
屋敷の中行ってきてー！』

文化祭もそろそろ終盤

声をかけられて屋敷の方へ歩くと列に並んでいる颯太たちが見えた

裏から回って湧くんに

｢次颯太たちくるよ｣そう伝えるとニヤニヤしていて

ビビらしてやろうぜ、なんて言われたから

入口近くの初っ端で待機

平塚｢やばーーー！｣

内村｢待って、ドキドキしてきた！｣

安嶋｢湧かAちゃんいるかな？｣

黒田｢二人とも何着てんのかな！｣

平塚｢なんでみんなそんな落ち着いてんのー！｣

なんかみんならしい会話だけど

平然装ってる人達を驚かしてみたい

そんな悪魔な考えが脳をよぎって

私の待機場を少し通り過ぎた頃

足音も聞こえないよう彼らの後ろをついて行く

みんな後ろからは来ないと思ってるからか

あんまり気づかれない

だから

少し後ろから……

＿ﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

軽く走って足音を立てると

全員が揃ってビビり顔を向ける

私の顔はメイクでくらい中は
見ずらいからか私とは気づかずに

『うわあああああああああ！』

みんなが走った

だけどその先で

顔に血糊を施した湧くんが急に現れて

みんなもうパニック状態