マフィアに恋した私《紫》 (ページ10)

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Rear10 ページ10

.Your side

外に出るとまず驚いたのはマンションの高さ

『た、高い…』

外の景色を柵に手をついて少し身を乗り出すと、小さく並ぶ一軒家が見えた

深澤｢なぁにしてんの笑ほら行くよー｣

『っあ、はい！』

エレベーターで下に降り住宅街を歩く
並んでるのはどれも大きな家ばかりで、いかにも高級住宅地

ふと気になってることを辰哉さんに聞いた

『辰哉さんっておいくつなんですか？』

深澤｢ん？俺？俺は28だよ笑｣

『え！？本当ですか！？』

深澤｢ホントだよ～笑なにいくつに見えた？笑｣

『25辺りかと…』

深澤｢あー惜しいね笑笑でもさ5歳差ってなんか良くね？笑｣

『え…？』

深澤｢俺が28でAが23でしょ？なんかいいよなぁ笑｣

確かに5歳差って理想の年の差だなぁ……

って…まって？

『なんで私の歳知って、』

私が言い終わる前に辰哉さんは答えてくれた

深澤｢スパイだと困るから…さ、鞄の中拝借させてもらっちゃった笑

職業柄仕方なくて、、勝手にごめん｣

そう言えば手帳の中に保険証とか入れてたな

よく良く考えれば教えてもないのに名前も呼ばれてる…違和感が無さすぎて言われるまで気が付かなかった

『いえ、そんな！謝らないでください！！
仕方がないことですし、助けて頂いたので…！』

深澤｢ん…ありがとう｣

元気の無いような返事だったけど、辰哉さんの顔には安堵の表情が浮かんでるような気がした

深澤｢てかさ、、敬語外していいんだよ？笑｣

と辰哉さんは真っ直ぐ前を見たまま言う

『い、いえ！辰哉さんはボスですし…。私は新人のもっともっと下の存在ですし』

私がそう言うと辰哉さんは歩いている脚を止めて驚いたように目を開いていた