マフィアに恋した私《紫》 (ページ9)

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Rear 9 ページ9

Your side

照さんが帰ってしまい、寝室のベッドに1人で座っていた私は立ち上がり、辰哉さんがいるであろうリビングの扉を開けた

壁にかかっている時計を見るともう19時を過ぎていた

『あの…辰哉さん、お腹空きませんか…？』

深澤｢んぁ～そうだね｣

声をかけるとスッと立ち上がっりキッチンへと向かい冷蔵庫を開いた

深澤｢なんかあったっけなぁ～｣

私はと言うと辰哉さんの後ろに着いていき、一緒に冷蔵庫の中を拝見する

『…え……！？』

私は中を見て驚いた…こんなに大きな冷蔵庫なのに、中に入ってるのはお水の入ったペットボトルが5本程度しか入っていない

『た、辰哉さん…いつも…何食べて…？』

驚きながらそう聞くと辰哉さんは苦笑いしながら上の棚を開けた

その中には色々な種類のカップ麺やインスタントラーメンがぎっしりと…

いや、不健康過ぎる

『辰哉さん…今空いてるスーパーってありますか？』

深澤｢んぁ～わっかんないなぁ…だって俺スーパー行かねぇもん笑｣

ふと玄関の方をみると、端っこの方に置いてあるゴミ袋の中には大量の空のカップ麺の容器

流石に毎日カップ麺は体に悪い…てか悪過ぎる！

『辰哉さん、コンビニ行きましょう！』

深澤｢なんでぇ～？｣

『野菜も食べないと！！サラダ買いましょ！体に悪いですよ！』

辰哉さんの目を見て訴えると辰哉さんは目を逸らして

深澤｢…分かった。分かったらそんな見んな｣

と、ぶっきらぼうだけどなんとなく優しい笑顔をして言った

私が玄関に向かおうとすると手首を掴まれて、ちょっと待ってと言うと奥の寝室から2枚のコートを持ってきた

深澤｢これ着な？それじゃ寒いっしょ笑｣

『あ、ありがとうございます…！』

辰哉さんが渡してくれたコートを着るけど…なんだか高そう。

深澤｢よし！行こっ！笑｣

そう言って玄関を出ていく辰哉さんの後ろを追い、家の外に出た