マフィアに恋した私《紫》 (ページ5)

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Rear 5 ページ5

Tatsuya side

仕事帰りの夜…

(ドサッ)

と言う音と共に少し離れた場所で倒れた女の子

辰哉｢…おい、大丈夫か…？｣

照｢はぁ、ふっかちょっとは疑えよ｣

普段の自分なら仕事柄声をかけることは絶対にない。だけど彼女だけは何故か手をさし伸ばしてしまった

辰哉｢照。車お願い｣

照｢っ！おいふっか！お前流石にっ…｣

辰哉｢照。ボス命令｣

照｢……御意｣

相方の照には猛反対されたけど、取り敢えず俺の家へと連れて帰った

俺自身、自分の行動に驚いてたけど今思えば後悔はしていない。

実際今も、涙を流す彼女を｢愛おしい｣と思った。

しばらく考えたけど、彼女の為になるとは思わない…
けどこれは手放すわけにはいかない気がする

彼女は俺について来てくれるのだろうか…

天井を見ていた視線を彼女の顔へと移す
自然と近くなっていたのは気が付かない振りをしていた。

Your side

天井を見ていたはずの辰哉さんと視線がぶつかったと思えばゆっくり近付いてくる辰哉さん

『、、なん、ですか…？』

そう聞くけど彼は何も答えない
私と辰哉さんの距離はわずか10cm
彼の整った顔に鼓動が早まる

深澤｢ねぇ…ウチに来ない？｣

『へ…？』

そう言って私の頬に軽く触れた
顔にどんどんと熱が集まり赤くなっているのが分かった

照｢おいふっか！！！｣

照さんの声がしてから、辰哉さんは少し微笑んでから手を離した

照｢ふっか、自分が何言ったか分かってんのか？｣

深澤｢分かってるよさっきまで少し悩んでたけど、やっぱり欲しいなって｣

照｢だからって……｣

深澤｢分かってる。だから最終的判断はAにさせるよ｣

照｢後悔するぞ｣

深澤｢しないよ。後悔しないように俺はAを守るよ｣

照｢……はぁ、、わぁかった。｣

目の前で行われている会話を、熱が集まったほっぺを冷まそうと両手に包みながら聞いていた