マフィアに恋した私《紫》 (ページ1)

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Your side

先輩｢河口さんこの資料明日までにお願いね｣

『わ、わかりました』

退勤時間が迫ってきた頃、当たり前のように机の上に置かれる大量の資料たち

その先輩はというとタイムカードを押して、にこやかに早々と部屋を出て帰った

母にも相談したが社会人1年目はそんなものじゃないの？と言われた

けど！！！

日に日に増えていく残業時間

積もりに積もる貧血や目眩そして頭痛

『本当に社会人ってこんなもんなの…？』

嫌でも出てしまうため息を今更止めようとは思わなかった。

よくため息をすると幸せが逃げると言うが

私には逃がすための幸せとやらはゼロに近しい
てかほぼマイナス…

だからため息と一緒に嫌な事も出て言ってしまえば良いのに

痛みが続く私の頭でそんな事を考えていた

、

、

『……やっっっと、終わったぁぁあ！！』

大量の資料をまとめコピーをし終わり歓喜の声を上げて時計を見ると 22:27 を表情していた

周りには当たり前だけど誰もいなくて23時から始まるドラマの事を思い出し、急いで帰りの支度をする為に椅子を立った

『、わっ……。』

貧血からなのか、立ちくらみを起こしてしまった

でもそんな事は慣れてしまい気にしなくなってしまった。取り敢えずドラマの為に早く帰らなければ！！

とこぞのバカ上司のように、私も早足で会社をでた

『あっ、、』

会社を出たすぐの所でハンカチを落としてしまい、拾うために私はしゃがみこみハンカチを手にして立ち上がる

いや、立ち上がろうとする

さっきとは桁違いの立ちくらみ…と言うよりかは強烈な睡魔が襲う

ただでさえ暗い夜の中、私の視界が歪んだ

そこから先の私は多分意識を手放してしまったせいか、記憶がない