事務の無難な私とエリートな彼《紫》

STEP34 ページ34

『はい。吉村です』


香取｢やっと出た！何してくれてるんですか！！！｣


『何って…私何もしてない、、よ…？』


香取｢勝手に出張なんか行って私の仕事終わらないじゃないですか！！他の人も迷惑してますよ！！｣


『いや、でも私も仕事で出張に来てるから、、』


香取｢そんなのどうでもいいんですよ！ しかも深澤さんとか阿部さんとかエリート組と一緒とかまじでありえないんですけど？？

それに言いましたよね深澤さんは私のだって今すぐ帰ってきて私と交換してくださいよ！｣


『い、今から…？』


香取｢そうです！嫌だなんて言いませんよね？？ これ以上会社内での噂広めて欲しくないですよね…？｣


『や、やっぱり、香取さんがあの噂を…？』


香取｢あーあ！吉村先輩これからこの会社で仕事できなくなるかもしれませんね〜｣


『っ……！』


香取｢全部吉村先輩のせいなんですからね！？聞いてます？？｣



今にも泣きだしそな私は返す言葉がなくただ香取さんの言葉を聞くことしか出来なかった

何も言えない何も考えられない。


そんな中私の手の中から携帯がスっと抜かれた




深澤[あぁ、聞いてるよ？]


香取｢え！その声は、、深澤さんっ？！｣


深澤[香取さん申し訳ないけど、こっちも仕事だからこれ以上電話するのは辞めてもらってもいいかな？]


香取｢今ちょっとぉ、分からないところを吉村さんに聞いててぇ｣


深澤[それならそっちで何とかしろよ。いつまでも甘えてんなよ。それに俺はお前のものになった記憶ないから。んじゃ]


いつものヘラヘラとした深澤さんの喋り方ではなく、一段と低い声で言い放った深澤さんの言葉は怖いはずなのに、私の心のモヤを少しばかり晴らしてくれた様だった

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