事務の無難な私とエリートな彼《紫》

STEP48 ページ48

あのまま手を引かれ着いたスーパーでも繋がれていた手は離れることは無かった


深澤[さて！着いたけど何買うの？]


『えっとお昼ご飯用の食材を…』



深澤[10人分の！？……俺ら2人で手足りるか？]


『た、確かに…笑』


深澤[選んでる間にあと2人ぐらい来てもらうか笑]


『そうですね』



深澤さんが携帯を弄り電話をかけるため離れた手。
温かかった手に冷たいそよ風があたる



深澤[何寂しいの？笑]


『い、いえっ！…///』


深澤[本当は…？]


そっぽを向く私を覗き込むように見る深澤さん
もういっその事素直になった方が楽なのかもしれない


『…ほ [照と舘さんが来てくれるってさぁ〜]……そう、なんですね』




ほんのちょっと寂しかった


そう伝えれば楽だったのに私の言葉は深澤さんの言葉で遮られた


深澤[……？どした？]



『い、いえ！ちゃちゃっと材料選んじゃいましょうか！』



深澤[ちなみに何作るの〜]



『そうですね、、深澤さん今何食べたいですか？笑』


深澤[そうだなぁ、、、、餃子]


『いいですね餃子 笑 じゃあお昼は餃子パーティーでもしましょうか笑』


深澤[え、まじで俺の食べたいのでいいの？]


『私、もう餃子のお腹ですよ？笑』


深澤[はは！笑 よし！ふっか特製巨大餃子つくろう！]


『自分で作ったらちゃんと自分で消費してくださいね？笑』


深澤[ん、りょーかい]



目を輝かせてこれからする餃子パーティーを全力で楽しむ気の深澤さん


なんだか子供みたい笑

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