シルヴァ家長男(女)の憂鬱を吹き飛ばせ！

ダンジョン攻略☆３ ページ24

ユノside

ユノ「待って下さい。」

俺は魔を感じてクラウス先輩とミモザに声をかける。

クラウス「どうした、ユノ。」

ユノ「強い魔を感じます。」

ミモザ「では、貴族でしょうか？」

貴族だとしたら何故ここに？

遺跡荒らしの真似事だろうか。

どう出るべきか…。

『今すぐ出てこい。』

気付かれていた。

クラウス「仕方ない。行くぞ、ユノ、ミモザ！」

ミモザandユノ「はい！」

俺達は互いに姿が見える所まで移動する。


クラウス「なんだ、黒の暴牛＿

ラック達ではないか。」

他の人達は肩の力を抜くが、

見覚えのない1人はかまえを解かない。

『魔法騎士団員か。』

ラック「顔が怖いよ〜A。」

『ラック、知り合いか？』

ラック「うん、同期とアスタの幼なじみと

ノエルちゃんの同期だよ〜」

『…そうか。

１つ聞きたいのだが、トラップは外したか。』

確か…

ユノ「１つだけ外した。」

『どおりで…』

見覚えのない人はため息をついて

いきなり魔法を唱え始めた。

『防御しろ。水銀魔法“銀の旋風”』

驚いたが狙いは俺達ではない。


魔法が通り過ぎていった。

『トラップ魔法を外すのならば、

常に気配に気を配れ。

さっきは怨霊の様なものがついてたぞ。

少しの油断が死を招く。

…わかったか？ﾆｺ』

その人は怖かった顔から笑顔になって言った。

『私はA・シルヴァ、29歳。宜しく！』

ユノ「はぁ…ユノです。」

クラウス「王族の方でしたか。失礼しました…！」

A先輩は跪こうとするクラウス先輩に

『あ、やめてやめて。

王族なんて名だけだからさ。』

ミモザ「ミモザ・ヴァーミリオンです。

A様、お見知りおきを」

『え、礼儀正しい！ミモザね、宜しく！』

クラウス「クラウス・リュネットです。」

『クラウスとユノな、宜しく。』

ベル「あの子…」

どうした、ベル。

ベル「あの子、人では無いものを連れているわ…」

ユノ「人では無いもの？」

ベル「そこにいるわ。

…アナタ！その人外のモノを見せない！」

『誰？』

ベル「私は風の精霊、ベルよ！」

『…オロ、リンネ。来て。』

オロ「めんどくさい」

リンネ「ひぃっ！あ、ベルか…」

ベル「リンネ。貴方、なんでここに？」

どうやら知り合いだったらしい。

リンネ「Aに憑く事にした！」

ベル「そう、それでそこのツノ生えてるのは？」

オロ「あ”？俺か？俺はオロ。

事情は込み入ってるから聞くな。

わかったか。」


…なんで喧嘩腰？

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