アイノカタチ5 ページ16
警察「待って下さい、貴方が決めつけては…」
『大丈夫です。』
ここで俺が答えなかったら、助けてと言ったなら、
鮎が〈…いいからビデオに映らないように
彼を殴って!早く!〉と言った事がわかって
鮎の犬…?とか言う支配から逃れられるかも…
とまで考えたにもかかわらず、
俺は“大丈夫です。”と答えた。
…どうしてだろうか。
鮎が居ないことを想像したら
寂しく思ったのは。
鮎に手を引かれその場から立ち去る。
鮎は人気の無い路地裏に入って行った。
俺は投げ捨てられて(文字通り)
さっき使ったらしきスタンガンを
ONにして当てられた。
『…っ』
電力が調節出来るタイプ((ホントにあるのかな…
らしく、痛い程度だ。
鮎「…君ってさ、声抑えるタイプだよね。」
…電力が上がった。
いつも殴られるよりは絶対に痛い。
『…っ、う』
鮎「ね、聴かせて。…君の声」
鮎は口をこじ開けて指をいれてきた。
『…あ“、うあ“、あ“あ“あ“!』
鮎「…いいね。可愛いよ」
どこが可愛いんだこんなの。
暫くして満足したのか、鮎はスタンガンを離した。
と、思ったら抱きしめられた。
…なんで。
鮎「…愛してるよ、A。
僕と一緒にいてよ。ずっとさ。」
…。
鮎は俺で遊んでいるだけだと思っていた。
…でも本当なら。
…俺は。
俺は。
…鮎と一緒に居たい。
俺はどうすれば良いだろうか。(2回目)
23人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:愛咲妃 | 作成日時:2020年3月19日 11時